政治

トランプ新大統領が塗り替える新「アジア同盟地図」を警報公開!(3)トランプ砲は誤爆でも効果大

20170202h3rd

 この産業構造転換の原動力こそ、「トランプ砲」として恐れられるツイッター。09年に始めて以来、ツイート数は実に3万4300回に上るが、真偽については常に疑問が付きまとう。

「16日には長女のイヴァンカさん(35)と間違えて、別人にツイートをしてしまった。その真意に共和党の議員が動揺しており、今後党内でも問題になるでしょう」(在米ジャーナリスト)

 とはいえ、「トランプ砲」で、トヨタは5年間で100億ドルの対米投資を約束。誤爆でも効果絶大なトランプ砲は、就任後も“乱射”されるようだ。

 激変する世界情勢で米中から“踏み絵”を迫られるのは、朴槿恵大統領(64)が弾劾訴追された韓国である。朴政権はTHAADミサイルの韓国配備を決定。これに北朝鮮だけではなく、中国も猛反発した。中国での韓国化粧品の輸入不許可など、中国当局の“限韓令”が打ち出されている。どちらの大国につくかの選択は、韓国大統領選の争点の一つとなる。

「1月15日の段階で支持率トップの文在寅氏(64)と2位の潘基文氏(72)は、自分が大統領になってもTHAADミサイル配備には反対しなかった。つまり、アメリカ重視を意味したのです」(近藤氏)

 南沙諸島では、人工島を造成して実効支配を進める中国とフィリピンの関係にすきま風が吹きそうだ。「オバマ嫌い」のドゥテルテ大統領(71)は、昨年10月、習近平国家主席(63)との会談で、総額240億ドルの経済協力を引き出し、「親中派」を宣言。が、トランプ氏には好意的で“寝返る”可能性があるのだ。

「フィリピンから西に約200キロに位置するスカボロー礁は要所で、5年前にフィリピンから中国が奪い取りました。中国が防空識別圏を設定したら他国の軍艦が入れなくなる。安倍総理はその危険性を知らせるため、1月中旬にアメリカの名代でフィリピンを訪問したのです」(前出・近藤氏)

 一方、急激な経済成長を遂げたベトナムは“バランス外交”で品定めの様子。

「昨年1月の共産党大会でグエン・フー・チョン党書記長(72)を中国がバックアップ。対抗馬のグエン・タン・ズン氏(67)をアメリカと日本が支持する権力闘争が起きた。軍配は中国に上がり、それから領土問題の西沙諸島についてあまり言わなくなりました。今は親中派ですが、賢い国なのでカムラン湾を自由貿易港にしてアメリカの軍艦や自衛隊を入れて関係を続けています」(前出・近藤氏)

 最後に、経済戦争間近の米中関係について、前出・近藤氏が言う。

「米中の国交正常化以降、アメリカ大統領はオバマ氏以外、就任時が最も中国に厳しかった。時間がたつと中国ビジネスのうまみを知って距離が近くなるんです」

 だが、ビジネスマンのトランプ氏の揺さぶりに中国の我慢はいつまで続くか。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
決別必至!「立浪監督VS中田翔」中日ドラゴンズ冷戦勃発「我慢の限界」発火点