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米専門チャンネルが弾き出した侍メジャーの来季適正年俸

 100年以上の歴史を誇るメジャーリーグベースボール。その年俸の研究と分析は歴史ある分だけ深く、細部にわたりデータ化されている。その中に、メジャー最底辺レベル選手と比べて、どれだけ多くチームの勝利に貢献したかを示すWAR(Win Above Replacement)という指標がある。メジャーリーグ研究家の友成那智氏が解説する。

「野手と投手を同じ土俵で比較できる総合指数として開発され、選手の評価基準として非常に重んじられています。WAR1ポイント当たり400万ドル(1ドル80円換算で3億2000万円)で計算されるので、適正年俸価格が簡単に計算できるようになりました。私は米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が出しているWARに、打者なら出塁率や長打率、得点圏打率、投手なら被安打数や四球、投球回数などを交えたデータを加え、オリジナルの適正年俸を出しています」

 本誌は、主要10選手の今季の成績をもとに友成氏がWAR指数から独自算出した、来季の「正しい年俸」を提示することにした(193ページの表参照)。

 まずはイチロー(39)から。今季の年俸は14億4000万円。ところが、レギュラーシーズン前半は自己最悪の25打席無安打を記録するなど絶不調だった。

「マリナーズでのWARは0・25ですから、8000万円相当の活躍しかしていません」(友成氏)

 7月23日、ヤンキースへと電撃移籍。スポーツ紙メジャー担当記者が言う。

「移籍後の打率は3割2分2厘と急上昇。キャッシュマンGMも『グラウンドでもクラブハウスでも本当に貢献してくれた』と喜んでいました」

「レーザービーム」がトレードマークの守備でも、

「昨季、マリナーズでは守備範囲の数値が平均以下に。しかし、今季は初めて左翼を守り、守備範囲が広がった。ヤンキースタジアムが右翼よりも左翼が5メートル深い構造で、それに瞬時に適応したからです」(友成氏)

 また、意外な評価ポイントがあるという。

「メジャー選手の移動距離は日本選手の約26倍と言われ、時差もあってハードな日程。よって休養を要求するのが通例ですが、イチローは休養申請を出さない。年平均162試合出場という驚異な数字です」(前出・メジャー担当記者)

 とはいえ、現実はシビア。

「移籍後のWARは1・5で、4億8000万円相当の活躍になります。なので、それを加味した来季の査定額は5億6000万円ですね」(友成氏)

 大幅ダウンである。

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