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記事全文を読む→「葉酸」摂取で認知症や脳梗塞の予防、そして育毛まで期待できる!
二度にわたる脳梗塞発症を経て急性心不全で西城秀樹さんが、そしてアルツハイマー型認知症で朝丘雪路さんが亡くなるという悲報が相次いだが、今、植物の葉に多く含まれている葉酸に今注目が集まっている。まず、認知症の予防から育毛にまで効果があるというのだ。
「葉酸は、ブロッコリーやほうれん草などの緑色の野菜や焼き海苔や緑茶などに多く含まれるビタミンB群の一種。一般的には赤ちゃんの先天的な疾患のひとつである“神経管閉鎖障害”を予防するビタミンとして知られている」(中井智紀管理栄養士)
この葉酸が不足すると「ホモシステイン」と呼ばれるアミノ酸が増えるという。
「ホモシステインが増えると、体内の細胞を傷つけるので、血管がもろくなり、心不全や心筋梗塞、脳梗塞の原因にもなるほか、認知症のリスクも上がる」(中嶋クリニック・中嶋誠一院長)
そして、何と認知症を発症してしまった後も葉酸の摂取で認知症の進行を遅らせる可能性があるともいうのだ。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば葉酸の推奨量は1日240μgとなっている。ちなみに1g=100万μg。日本人は平均277μgを摂取しているといい、十分に摂取しているとされている。しかし、それでも警鐘を鳴らしているのが女子栄養大学の研究グループだ。というのは、世界的には“1日の葉酸の摂取量が240μgでは少ない。400μgの摂取は必要”と、アメリカでは1998年に穀類に葉酸を添加して販売することが義務付けられ、これを皮切りに世界各国で穀類への葉酸添加の義務化が進んでいるのだ。葉酸添加を義務付けた国では食品店で販売されるパン、パスタ類、シリアルに至るまで、すべての商品に葉酸が添加されている。そして健康成果が上がっているという。
我が国でも女子栄養大学と埼玉県坂戸市は共同で「坂戸葉酸プロジェクト」を行っている。坂戸市は女子栄養大学のキャンパスがある。このプロジェクトでは製パン業者と共同で給食用の食パンに葉酸を練りこんで提供したり、市内の飲食店で葉酸入りの商品を開発する取り組みが行われ、その結果、医療費、介護費が年間約10億円ほど減少したという。女子栄養大ではこう提言している。
〈ほうれん草のおひたしを1皿とせん茶を1杯追加すれば、それで不足分が補える。あるいは枝豆1皿やレバー1皿で補える〉
そして“最初だけ少し意識して習慣化する”ことを推奨している。さらに、葉酸を摂取すると血液が増えるため、毛細血管の働きが活発になるので、毛包の細胞の再生に働きかけるため発毛促進の効果もあるそうだ。葉酸にはストレスを緩和させる働きもあるという。えだまめ、ほうれんそう、ブロッコリー、グリーンアスパラ、いちご、焼き海苔、えのきたけ、緑茶などに豊富だという葉酸。さつそく今夜から一品増やそうか。
(谷川渓)
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