スポーツ
Posted on 2018年07月06日 09:56

藤田菜七子「GI初騎乗&初制覇」への道(2)「初GI」を欲しがる馬主も

2018年07月06日 09:56

 とはいえ、ファンの期待は、秋のGIデビューであり、スポーツ紙もスクープを狙ってピリピリとしている。

 スポーツ紙記者が明かす。

「菜七子人気は、相変わらずすごい。週の後半になると『来週の重賞に関西馬で乗るってことはないよな?』など、他紙に抜かれないように探りを入れているぐらいです。GI騎乗にしても、すでに後輩の武藤雅(20)が乗っているように、それほど難しい話ではなさそう。実際『菜七子の初GIが欲しい』と話す個人馬主はけっこういますから(笑)。そうした馬主へのマークも始まっています」

 注目度が“半端ない”ことに加えて、菜七子騎手のエージェントである中村剛士氏が「今秋中にはGIデビューをと思っている」と話したことで、スポーツ紙の取材合戦は、より過熱しているようだ。

「いきなり、秋GI初戦のスプリンターズSや、秋華賞の可能性さえありますよ」(スポーツ紙記者)

 中村氏は戸崎圭太(37)や内田博幸(47)を担当する敏腕エージェントだけに、どんなオファーが持ち込まれても不思議ではない。だが、専門紙記者は次のように予測する。

「現実的には、11月4日のJBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)競走が最有力候補じゃないでしょうか。今年の開催場所は地方ではなく、京都競馬場。売り上げが横ばいのため、『訴求力の高いJRAで実施することで起爆剤にしたい』という地方競馬側の思惑がある以上、菜七子ちゃんの参戦は願ってもないことです。騎乗馬は中央の馬に限らず、地方馬とのコンビでもOKで、中村氏は地方競馬の元騎手。地方馬主や調教師と太いパイプを持っているだけに、可能性は高いと思いますよ」

 地方競馬の祭典「JBC競走」は84年に創設され、「クラシック」「スプリント」「レディスクラシック」のGI3レースが行われるのだが、最も有力なのは、ダート1200メートル戦の「JBCスプリント」だ。

「彼女の成績を見ると、29勝のうち22勝がダート戦。距離別で見ても1200メートル以下で12勝をあげています。京都競馬場の経験が少ない点は不安材料ではありますが、ダート&短距離を得意としているだけに、GI初騎乗で初勝利というのも夢じゃないと思います」(専門紙記者)

 この秋は、今まで以上に「菜七子フィーバー」が巻き起こりそうだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/8/5発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク