芸能
Posted on 2018年10月26日 05:57

やしきたかじんを全国区にした大ヒット作詞家・及川眠子が激白(2)「クルクルさせて」という注文

2018年10月26日 05:57

 たかじんは生前、彼流の言い回しで及川氏をたたえた。

「100年に1人とは言わん。でも10年に1人の作詞家に、俺は出会えたな」

 そんなたかじんも64歳の若さで世を去ってから、4年がたった──。及川氏は感慨深げに回想する。

「早かったな‥‥。年齢的にもそうだけど、病気になってからが早かった。いつも夜中に酔っ払って電話をかけてきては『オレは頑張るんや!』って叫ぶの。『ハイハイ』って言ってあげて、そのうち電話自体もあまり取らないようにしてたけど」

 たかじんの死後、及川氏は思いがけない騒動に巻き込まれた。たかじんの晩年の夫人との日々をつづった百田尚樹氏の著書「殉愛」を巡り、ツイッター上でバトルが始まる。

「私が書いた『エゴイズム』の歌詞が引用されていたんですよ。ところが百田氏は、肝心な最後の部分──つまり女の怖さをカットしているんです。そのことを指摘すると『この機に乗じて売名行為する作詞家』と。私のことを知っている人たちから総攻撃され、大炎上していました(笑)」

 たかじんが生きていたら、「どアホ!」と一喝されるところだ。

 及川氏にとって、もう1組、忘れられないのがWinkだ。今年8月4日、相田翔子(48)と鈴木早智子(49)の2人は、10年ぶりのステージに立った。NHK夏の風物詩「第50回思い出のメロディー」に出場し、デビュー30周年に花を添えたのである。

「まあ、声が(かつてのように)出ないのはしかたない。あの頃は何も考えず歌っているけど、今は感情が入ってくるから、歌は変わって当然」

 Winkには水橋春夫氏という天才プロデューサーがいた。伝説のロックバンド「ザ・ジャックス」の一員であり、80年代には横浜銀蝿をブレイクさせている。

「Winkのチームでいうなら、水橋さんだけが天才。編曲の船山基紀さんや私は職人という感じかな」

 水橋氏の哲学は「ヘンなモノじゃないと売れない、時代を変えられない」だった。例えば、大ヒットして平成最初(89年)の日本レコード大賞に輝いた「淋しい熱帯魚」がそうだ。

「私に対する(水橋氏の)詞の注文は『クルクルさせて』だったの。そこからカラオケの定番になった『ユラユラSwimmi’n』や『ユラユラDreami’n』の奇妙なサビにつながったんです」

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク