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伝説のプロ野球バカ本がヤバすぎる(3)坂本勇人もすでにバカ本出版済み

「ここ10年くらいで、『バカ本』にも自主規制の時代が訪れたように感じます。コンプライアンスを気にするあまり、牙の抜けた本ばかりが多くなった」

 と長谷川氏は嘆く。そんな中で気を吐くのが、「球界の野良犬」(宝島社・09年)を自称する愛甲猛(56)だ。

「まず同書は帯からスゴい。〈暴走族、アンパン、失踪、暴力、野球賭博、筋肉増強剤 球界“出禁”上等!!〉ですからね(笑)。『バカ本』的には、本当に貴重な書き手です」(長谷川氏)

 超名門・横浜高で1年生にしてエースで甲子園出場。しかし大会後には部を脱走し、神社の境内でシンナーを吸う男・愛甲の野球人生は、波乱万丈のひと言に尽きる。元カノはシャブ中になるわ、甲子園優勝のパレード直後に知り合いの社長のおごりでソープランド豪遊するわ、ロッテの若手時代に有藤通世や村田兆治らスター選手と賭け麻雀に興じるわ‥‥。古きよき時代の球界とは、かくも破天荒だったのかと思わされる。

 翻って、現役選手の「バカ本」を見てみよう。先に長谷川氏が言ったように、内容的にはなかなか過激な描写は難しいが、それでも楽しみ方はある。

 例えば、今オフFAの目玉・広島の丸佳浩(29)だ。菊池涼介(28)との共著「キクマル魂」(廣済堂出版・14年)で、丸はこう語る。

〈普段もキクと一緒にいることで、より力が発揮されるというか、1+1が4にも5にもなるようなコンビ力というのがあるよな。(中略)そんな大きなパワーを生めるのは、野球でもそれ以外でも、2人連携して一生懸命前向きな気持ちでやっているからかな〉

 美しきコンビ愛の描写も、「すわ移籍か!?」というタイミングで読むと、なんとなくニヤニヤしてしまう。実際の動向はというと、

「丸は去年から契約交渉の代理人を指定しているのですが、その人物は選手会の顧問弁護士も務めており、球団からは煙たがられている。球団関係者の中には『もう出る気だな』とうがった見方をする向きもいるそうです。ただ、周囲の人間からは『今、広島を出たらめちゃくちゃ叩かれるし、巨人は使い捨てにされるから絶対に行くな』と言われ、兄貴分の新井貴浩なんかは『移籍しちゃダメだ、俺がいい例だから』とまで言って引き留めているらしい。本人も基本線は残留で、球団との溝を埋めていきたいようです」(広島番記者)

 その巨人で、原監督再任を最も喜んでいるのが、愛弟子の坂本勇人(29)だと言われる。人気選手だけに、当然、「バカ本」も出版済み。

〈彼女になる女性に求めるのは、まず、目配り・気配り・思いやり。(中略)デートの待ち合わせが12時だったら、僕は12時ジャストに行くタイプですね。で、待つのが嫌いだから、理想を言えば、彼女には先に来ていてほしい!〉

 13年に出た「だから僕は、笑顔になれる」(主婦と生活社)で、高らかに関白宣言を公表した坂本は、夜遊び好きでも知られた存在だ。ところが、球団関係者によれば、最近はそれこそ自主規制しているのだとか。球団関係者が語る。

「写真誌にも撮られなくなったし、チーム内でも夜遊びの噂は聞こえてこない。結婚が近いとニラんでいます。恩師の原監督も『早く身を固めろ』と常々言っている。坂本ももうすぐ30歳ですからね」

 坂本の「バカ本」にうっとりした女性ファンには気の毒な話だが。

 最後は「バカ本」の中でもトップクラスの、意味不明で強烈な一文を紹介しよう。83年に光文社から出た田淵幸一(72)の著書「ホームランだけが人生だ」に、親友の山本浩二(72)が寄せた推薦文である。

〈そう言えば、二人で牛の脳ミソをドンブリに二杯ずつ食べて、翌日腹を下したことがあったよな‥‥〉

 気になったあなたはもう、立派な「バカ本愛好家」である。なんとか入手して、顛末を確かめてみてはいかがだろうか。

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