エンタメ

ワンピース、座頭市キャラの波紋「重病説もささやかれたが…」

 故松田優作(享年40)、田中邦衛(80)、菅原文太(79)に似た登場人物について、単行本内でモデルがこの3人ではないかと指摘された尾田氏は単行本内で、

〈はいはい。全員あたりです。(中略)なぜこの3人かと言うと、単純に僕が好きなだけです(後略)〉

 とあっさり認めている。

 今回のキャラが勝をモデルにしていることも疑う余地はないだろうし、作者の尾田氏に悪意がないのも見てとれる。

「先の発言にあるとおり、作者は好きな人物しかモデルにしていないと思います。だから、パロディではなくてオマージュなんです。例えば、菅原文太のケースでいえば、のちに文太さんが商品化した八味唐辛子の商品パッケージの似顔絵を尾田氏が担当していて、実に良好な関係を築いていますね」(前出・三平氏)

 では今回、過去にモデルにされた俳優たちとは違って、勝サイドだけは本気で怒ったというのだろうか。

 現在、勝新太郎の肖像権を管理している「ティー・エム・プロダクション」の担当者はこう話す。

「インターネット上でこうした騒動になっていることは把握しておりますが、まったくの風評被害で、正直、困っているんです。弊社が『少年ジャンプ』編集部に抗議をしたということも、勝の妻・中村玉緒が立腹しているという事実も一切ございません」

 また、10年に香取慎吾主演で公開された「座頭市 THE LAST」を制作し、映画「座頭市」に関して〈版権は弊社が持っておりまして、窓口も弊社が代理をさせて頂いております〉と文書で回答してくれた「セディックインターナショナル」も、〈弊社からは抗議はしておりません〉としている。

 騒動余波で多忙を極めるためか、「ワンピース」の編集担当者から話を聞くことはできなかったが、この波紋に関して取材したネットメディアに対して、集英社広報も「そういった事実はありません」と全面否定している。

 そして、17号(3月25日発売)において「ワンピース」は、1週の休載だけで連載を再開している。

「人気漫画の宿命で、尋常ではないプレッシャーの中、神経をすり減らして、精神的な疲れから漫画が描けなくなって休養したとも言われるし、一時は重病説もささやかれました。しかし、全て払拭した形です」(アニメ関係者)

 思わぬ騒動に巻き込まれたのも、人気漫画の宿命だろうか。

カテゴリー: エンタメ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか