社会
Posted on 2019年10月07日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<動脈硬化>「腕と脚の血圧測定でわかる血管年齢」

2019年10月07日 05:55

 健康診断でコレステロール値が高かった。「このままいくと動脈硬化になり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすリスクがあります」と医師から忠告を受けたことがある人は多いはず。

 動脈硬化とは血管壁が厚くなったり硬くなった状態。食べすぎや飲みすぎなどが続き、血管内側にコレステロールなどの脂肪が付着し、血管が狭く硬くなることで、血液の流れが悪くなるのだ。

 動脈硬化のリスクを総合的に判断する指標が「Non-HDLコレステロール」。この基準範囲は90~149mg/竕で、150~209になれば要注意、210以上で異常となる。

 この動脈硬化、中高年が注意すべきものだと思っている人は多いだろう。だが、動脈の変化は10歳前後から進んでいて、3 0歳頃には動脈硬化の徴候がすでに現れてくる。リスクは若い頃から着々と積み重ねられているわけだ。

 原因として糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満、喫煙などが挙げられるが、恐ろしいのは、動脈硬化に自覚症状がないこと。そのためにも日頃から状態をチェックすることが必要だ。検査方法としては血圧脈波検査のCAVI(キャビイ)とABI(エービーアイ)が挙げられる。CAVIは動脈の硬さを、ABIは 下肢動脈の狭窄を調べることができる。

 検査自体は、ベッドに寝て両脚と両腕で血圧を測るだけでできる簡単なもの。CAVIは9.0を超えると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなり、ABIは0.9を下回ると足の動脈が詰まる閉塞性動脈硬化症が疑われる。

 リスク軽減のためには、禁煙と適度な運動、食事改善が欠かせない。食事も納豆や青魚、梅干しや酢などのクエン酸、赤ワインやブドウ、緑茶、ココアなどのポリフェノール、ビタミンを積極的に摂るように心がけたい。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月06日 15:30

    1991年10月から毎年、春と秋の改編期に放送される「TBSオールスター感謝祭」。TBSの人気番組や新番組に出演する俳優やタレントらがクイズやゲームで競う、いわば番宣番組だ。今年は4月4日に放送されたのだが、番組の名物コーナー「赤坂5丁目マ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク