芸能
Posted on 2019年12月15日 09:57

2019年テレビ界「豪傑墓碑銘」(3)過激な表現で攻めた小池一夫

2019年12月15日 09:57

 カネやんがロッテの監督を務めていた頃、過激な“艶”描写で当時の若者たちを奮い立たせていたのは、4月17日に逝った劇画原作者の小池一夫(享年82)だ。漫画家・映画監督などマルチに活動する杉作J太郎氏が追悼コメントを寄せてくれた。

「僕をそっち方面に本格的に目覚めさせたのは、中学生の時に読んだ『I・餓男(アイウエオボーイ)』(73~77年、画:池上遼一)でしょうね。主人公の猛夫が巡り合っては抱く美女たちがとにかくいやらしい。オープンな場所での艶描写が、とにかく強烈でした」

 半裸で自転車走行する女性グループが野外のジャグジーに主人公と一緒に入り、夜は乱交にふける刺激的シーンなどが印象に残っていると回想している。そうしたエロス描写は、のちに代表作となる『子連れ狼』(画:小島剛夕)、『御用牙』(画:神田たけ志)、『高校生無頼控』(画:芳谷圭児)、『クライングフリーマン』(画:池上遼一)などにも引き継がれ、青年誌ではひるむことなく「インサート」「クローズアップ」など、性器の描写も原作にきちんと指定してあったという。今日のようにコンプライアンス重視の時代には、問題となるであろう表現の限界に挑んだ作家であった。晩年は『ふりまわされない。小池一夫の心をラクにする300の言葉』(ポプラ社)など、人生訓・名言を語っているが、過激なエロで攻めた小池一夫を忘れてはならない。

 萩原健一、内田裕也、安部譲二、金田正一、小池一夫、彼らはまさに一線を越えて“越境”した一代の傑物であった。

 2019年に逝った芸能人、作家・文化人は、別表にあるとおりだが、プロフィールの行間にそれぞれの生き様を感じ取ってほしい。綺羅星たちの退場は、時代の衰退を予感させる。輝ける昭和は遠く過ぎ去り、続く平成も行ってしまった‥‥。

 合掌──。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク