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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<溶連菌感染症>「中耳炎や皮膚病の合併症も風邪と似ているけど…」
インフルエンザが拡大しているが、この時期「溶連菌感染症」も流行のピークを迎えている。
症状が普通の風邪と非常に似ているために見分けがつきづらいが、「のどの痛みがあるのに、咳や鼻水はあまり出ない」「38~39℃の高熱が出る」「首のリンパ節が腫れる」「のどの奥の扁桃に白い膿の付着物がある」などの症状があれば、溶連菌に感染している可能性が高い。
「溶連菌感染症」とは、溶血連鎖球菌(溶連菌)がのどに感染して発症する感染症。潜伏期は2~5日程度。一年中かかる可能性があるが、特に気をつけたいのが7~9月の夏場と、12~3月の冬場だ。
一般的に「溶連菌感染症」は、子供がかかりやすいイメージがあるが、大人も感染する。症状が出ずに治ることも多数あるが、特に気をつけたいのが合併症だ。中耳炎や副鼻腔炎、皮膚に感染する「とびひ」が起こるほか、腎炎、リウマチ熱を発症する場合もある。
疑わしい症状が出たら、早めに医療機関で受診することが必要だ。診察では、綿棒でのどの菌をこすり取って陽性の検査結果が出たら、抗生物質が処方される。
溶連菌は細菌のため、抗生物質がよく効くので、医師に処方されたとおりにしっかり薬を飲めば、24時間以内には感染力がなくなるといわれている。そして、たいていは数日間で回復する。
気をつけたいのは、医療機関で受診せずに自然治癒を待つ人や、熱が下がったからといって、抗生物質の服用を途中でやめてしまう人が意外と多いことである。
溶連菌を軽視して正しい治療を受けずに、合併症を引き起こす人もいるため、早めに受診し、出された抗生物質は、必ず全て飲みきることが重要だ。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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