社会
Posted on 2020年10月05日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<逆流性食道炎>「慢性的な胸やけや胃痛が続く場合は…」

2020年10月05日 05:55

「胸がムカムカする」「みぞおちあたりがキリキリ痛い」──いわゆる「胸やけ」の症状は「逆流性食道炎」の可能性が高い。かつて日本人には少ない病気だったが、近年、急激に増えているという。

 胃液には胃酸と消化酵素が含まれていて、本来は食べ物を消化したり、悪い菌をやっつけたりする重要な役割を果たしている。しかし、胃酸が何らかの原因で逆流すると、炎症を起こしたり、粘膜に潰瘍ができる。これが「逆流性食道炎」だ。

 原因のひとつは加齢。生活習慣の悪化やストレスなども影響する。ふだん、脂っこい食事を多く摂る人、過食傾向がある人のほか、運動不足の人や、喫煙者、ストレスのある人も発症しやすい。

 症状を抑えるには、胃酸の分泌を少なくする市販薬の「H2ブロッカー胃腸薬」を使用するのが一般的。だが、長期にわたって使用するのは禁物だ。そのため、薬をやめると再発する場合や、胸やけが1カ月以上慢性的に続いている場合には、医療機関を受診してほしい。

 医師の問診によって、食道の粘膜を保護する薬、食道の運動機能を改善する薬、胃酸の分泌を抑える薬、胃酸を中和する薬などが処方される。

 この病気のやっかいな点は、再発しやすいことだ。

 食生活では早食いをやめ、刺激物や脂っこいもの、アルコールを控えること。腹八分を心がけて。気をつけてほしいのは、食後すぐに横にならないこと。胃からの逆流を防ぐため、2~3時間は体を起こしておいたほうがいいからだ。

 そして、胃からの逆流を減少させるために、寝る姿勢も有効になってくる。ベッドを少し起こして傾斜をつけ、枕を高くして頭を少し高い位置にするのがお勧めだ。

 再発防止のためにも、まずは食生活や生活習慣の見直しから始めてみよう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク