芸能
Posted on 2020年10月11日 09:58

三浦春馬さん、「カネ恋」最終回に視聴者感動も数字は伸びにくかった“理由”

2020年10月11日 09:58

 10月6日放送の連続ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)の最終回平均視聴率が10.9%(ビデオリサーチ調べ 関東地区)と大きな伸びを見せずに終了した。

 同ドラマは、松岡茉優の民放ドラマでのゴールデン・プライム帯初主演作。 初回11.6%でスタートするも、第2話で9.1%にダウン。第3話 10.4%、第4話でも微増で終わり、4回の平均視聴率は10.5%だった。

「9月に終了した民放連続ドラマの最終回視聴率トップ3にTBSが輝いた。『半沢直樹』『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』で、それぞれ32.7%、19.6%、14.5%の高視聴率をマークした。『カネ恋』は2014年にスタートしたTBSの火曜ドラマ枠の最新作。2016年放送の『逃げるは恥だが役に立つ』が大当たりし、今年放送の『恋は続くよどこまでも』『わたナギ』に代表されるラブコメディーの決定版として制作された。だが、松岡の相手役として出演した三浦春馬さんがドラマ収録真っ最中の7月18日に死去。代役はたてず、急きょ全8回の脚本を書き直し、4回で終了させることになった。前作の『わたナギ』は15.1%を記録してこのドラマ枠トップの平均視聴率をはじき出していたことから注目度も高かった」(芸能ライター)

 同ドラマは清貧女子と浪費男子が絡むアップテンポの物語で、底抜けに明るい三浦さんの役柄が物語を牽引していた。が、周囲をハラハラさせるほどネアカで天真爛漫な姿を熱演すればするほど、視聴者はどうしても“心の闇を抱えていたのではないか”などと、生前の三浦さんの心中を慮ってしまい、亡くなったばかりという現実に引き戻されてしまったようだ。視聴後、ネットでは「見るのがつらい」「痛々しい」「切ない」「物語に入りこめない」といった意見で埋め尽くされる結果が続き、視聴者層が広がらなかった。

「最終回は部屋を出たまま帰ってこない三浦さんという設定を作り、眠れぬ夜を過ごす三浦さんのシーンがまず映されたのを最後に、あとは、回想シーンを挿入してラストまでストーリーが展開されました。そのシーンが、天真爛漫な笑顔だったり、理不尽なことに断固抗議するりりしい姿だったり、松岡とのキスシーンだったため、見る者につらさを感じさせた面もあるのかもしれません。数字が伸びにくかったのも仕方がないところです」(テレビ誌記者)

 口コミで大いに盛り上がり、高視聴率に結びついた同枠。三浦さんが亡くならずに当初の予定通りの回数で完結していたら「ドラマのTBS」復活の決定打となっていたのではないかと考えたくもなってしまうが、三浦さんへのスタッフ一同の思いを感じさせる演出が随所にあったことで、多くの感動を呼んだことは間違いない。

(塩勢知央)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク