芸能

「監察医 朝顔」、号泣視聴者続出した展開の“いたたまれないポイント”とは?

 上野樹里主演ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)の第11話が1月25日に放送され、平均視聴率は10.2%だった。

 今回、視聴者の注目を浴びたのは、主人公・朝顔(上野)の祖父・浩之役の柄本明の演技だった。

 入院先から転院することになったと浩之から連絡を受けた朝顔が見舞いに行くと、以前、朝顔に渡した、東日本大震災で被災し行方不明の母・里子(石田ひかり)のものかもしれない歯の検査結果を知りたいという。だが、朝顔は検査していないと伝え、その理由を「もし、お母さんの歯じゃなければ、警察に返さなければいけないから」と説明。そして、浩之には長生きしてほしいと慰めるのだった。

 ところが浩之は、娘を実家に呼んだせいで、東日本大震災で津波に襲われ死なせてしまったと悔やんでいると言い、そんな自分が長生きをしてどうする? と朝顔に訴える。

 このシーンに視聴者からは「『1日でも長く生きてどうするの?』家族にそんなこと言われたら悲しすぎる」「辛い。こんな思いをしてる人がたくさんいるんだよね。津波が憎い」「柄本さん、これが演技だなんて信じられない。凄すぎる」「もらい泣きで号泣」など、大きな感動を呼んだ。

「津波で娘が命を落としたのは自分のせいだと後悔する柄本の演技は、鬼気迫るものがありました。その深い悲しみは視聴者に伝播し、大きな感動につながったようです」(ドラマウオッチャー)

 朝顔にとって気がかりなのは、祖父だけでなく、老化現象が始まった里子の夫である父・平(時任三郎)のこと。その悩みを、かけても出ないとわかっている母親の番号に電話して相談する朝顔の姿が、なんと切ないことか。

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