社会
Posted on 2021年03月22日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<汗疱>水虫と間違えやすい手足のブツブツの正体

2021年03月22日 05:55

 春先になると手のひらの皮が剥けたり、足の裏に細かい水泡ができる人がいる。この症状は皮膚疾患の汗疱(かんぽう)かもしれない。

 この病気は、汗が皮膚の中で詰まってしまうことで発症する。大量に汗をかいたり、温度差で急に汗が引いたりすると、皮膚の表面にうまく出られずに中にたまってしまうからだ。

「汗疱」は指、手のひらや足の土踏まずにまで拡大していく場合もある。かゆみを生じる人もいるが、痛みもかゆみもまったくない人も少なくない。「水虫」と間違えやすいが、「汗疱」は、小さな水疱が皮膚の奥から発生し、皮がめくれ、日焼けの痕のように薄皮が剥けていく。

 この病気は原因不明のため、根治は難しい。皮膚科を受診しても、ステロイドの塗り薬などでかゆみをコントロールするくらいしかない。自然に症状が落ち着いてくることを待つよりほかないのだ。

 もし、手や足裏にできた水泡が、膿を持ったように白く濁っていたら掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の可能性が高い。

 小さな膿を伴う水ぶくれ(膿疱)が発症し、しばらくすると茶色っぽいかさぶたになり、皮と一緒に破れ落ちる。繰り返し発症し、発疹の周辺には赤みを帯びてくるのが特徴だ。こちらも原因は不明だが、関節炎を併発することもあり、特に喫煙者に多く見られる。

 他に手のひらが剥ける皮膚疾患で多いのが「接触性皮膚炎」。カバン、ゴルフクラブ、車のハンドルなど、手のひらに強く触れるものにかぶれ、皮が剥けることがある。この場合はかゆみを伴うことが多い。

 いずれも注意してほしいのは、手のひらの皮が剥けても決してむしってはいけない。尿素のハンドクリームなどで皮膚を柔軟に保ち、洗剤などの外的刺激を避けることがポイントだ。特に季節の変わり目に多く発症するので、気になる場合は皮膚科を受診しよう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年11月02日 15:30

    脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年11月04日 13:00

    泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年11月05日 17:00

    毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク