芸能

没後30年目に「尾崎豊ブーム」が再燃している理由

「15の夜」や「卒業」など80年代に鮮烈な歌を残し、尾崎豊は「十代の代弁者」と呼ばれるカリスマになった。92年4月25日に26歳の若さで世を去ったが、その直後にはオリコンアルバムチャートのベストテンに6枚が並ぶという凄まじい追悼現象が起きた。さらに、02年の没後10年、12年の没後20年でも節目のイベントとともに、尾崎ブームが吹き荒れている。

 そして今年は、没後30年目にあたるが、メディアで「OZAKI」がたびたび取り上げられている。3月1日には、尾崎が86~87年に在籍した「マザー&チルドレン」時代の楽曲の数々がサブスク解禁。翌3月2日には「この差って何ですか?」(TBS系)の最終回で、熱烈な尾崎ファンであるMC・加藤浩次のプレゼンにより、歌の魅力が熱く語られた。

 さらに5月15日には「ミュージックフェア」(フジテレビ系)で丸ごと尾崎特集が組まれ、長男の尾崎裕哉や堂本剛、石崎ひゅーい、アイナ・ジ・エンド(BiSH)がそれぞれこだわりの尾崎カバーを披露。また6月4日には「評伝 1985年の尾崎豊」というノンフィクション書籍も発売されている。

 すでに自身が生きた年齢よりも没してからのほうが長くなったが、今なお平成生まれの若いファンも次々と獲得している。尾崎がすべての歌のテーマとした「自分の生きざま」は、令和になっても色あせないようだ。

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