スポーツ

落合VS星野「“鉄拳抗争27年”の犬猿タブーを暴露公開」(2)選手と監督の時代から顕在化していた“水と油”の関係

20131128i

 実はこの「落合VS星野」の構図は、両者の根深い確執、遺恨から成り立っている。遡ること27年前、発端は87年に中日・星野第一次政権が発足し、同時にロッテから落合氏が4対1の大型トレードで移籍してきたことにある。当時を知る球界関係者が言う。

「星野監督は『優勝するためには必要だ』と、ロッテで3度の三冠王に輝いた落合氏獲りにみずから動きました。ところが移籍初年から2人はうまくいかなかった。入団直後から副業にせっせと精を出す落合氏に、星野監督がブチ切れた」

 さすがは三冠王だけにCM出演、雑誌の連載コラム、バラエティ番組などのテレビ出演、サイン会など、120ものアルバイトの予定がビッシリと詰まっていたのである。星野監督は、春季キャンプ直前にも副業モード全開の落合氏に激怒し、こう言い放った。

「もうすぐキャンプだというのに何をやっとるんだ、オチは! ロッテの時はどういう話になっとったのか知らんが、俺は許さんぞ。中日では認めん。俺の流儀に従ってもらう」

 シーズンに入ってからも、星野監督の怒りの炎は燃えたぎったままだった。

「落合氏がチャンスにあまり強くないと判断した星野監督は『金が高いくせに肝心なところで打てないなぁ』『言うことだけは一丁前だ』などと愚痴っていました。担当記者が星野監督に落合氏のことを聞きに行くと『そんなこと聞きに来るな』と怒られていた」(デスク)

 対する落合氏はというと、星野監督の「トレードマーク」たる鉄拳制裁を目の当たりにしてドン引き。ベンチ裏で選手が殴る蹴るの暴行を受ける姿を目撃し、すっかり嫌気がさしたのだった。デスクが続ける。

「そもそも落合氏は暴力否定派。体育会系体質や暴力が嫌で東洋大を中退しています。以前、大学野球について触れた際も『殴る蹴るで野球がうまくなるわけがない。殴ってうまくなるんならやるけど』と発言していました。これは当時、真偽がハッキリしないまま封印された話ですが、中日時代の落合氏は、バッティングが気に入らないからといって、一度だけ星野監督に殴られたことがある、と」

 第一次星野政権は87年から91年までの5年間。落合氏はその5年間を耐え、93年まで在籍したあとFAで巨人へ移籍した。実は星野監督が退団後に評論家となり、96年に再び中日監督に返り咲くまでの期間、落合氏と星野監督は同じテレビ番組に出演している。だが、ここでもソッポを向いて、はからずも「水と油」であることを露呈したのだった。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
また出た!広島カープに「ベテラン選手の不倫デート発覚」下半身コンプライアンス崩壊