芸能

日本レコード大賞 炎の四番勝負!<第2回>「1978年~沢田研二VSピンクレディー~」(1)

20131212g

 ただ歌うだけではない。どんな衣装で、どんな振付けで、どんな世界観を見せるのか──。日本の音楽史上、その命題に最も真剣に取り組んだのが1978年の「ジュリー」と「ピンク」だろう。史上初の2連覇を狙う沢田研二か? 怪物的な売上げを誇るピンク・レディーか? 戦いは真っ赤な炎として燃えさかった。

 視聴率50.8%──日本レコード大賞の歴代最高は、77年12月31日に記録された。受賞曲は沢田研二の「勝手にしやがれ」で、華麗なステージングは語り草となっている。

「サビの『♪アア アアアアアア アア』に合わせて会場中が手を広げる。まるで稲穂が揺れているみたいで壮観でしたね」

 森本精人は沢田がソロに転向した71年から83年までチーフマネジャーを務めた。グループサウンズ全盛期に「ザ・タイガース」のボーカルとして頂点を極めた沢田はソロ転身後、日々、自分に言い聞かせていた。

「俺は1人でもタイガースを越えてみせる!」

 順調にヒットを重ねた沢田は、72年に「許されない愛」でレコード大賞の歌唱賞に、そして73年には「危険なふたり」で日本歌謡大賞の栄冠に輝く。森本は、ようやく沢田がソロとしてタイガースを乗り越えたと思った。

 ただし、同じ年のレコ大では「大衆賞」に回り、大賞への挑戦権である「歌唱賞」からは漏れている。

 また75年には「時の過ぎゆくままに」が90万枚を売り、賞レースの本命に躍り出たのだが──、

「パリでレコーディングをしていたら、渡辺晋社長から『すぐに帰って来い』との指令。社長は『歌謡大賞を獲らせるから』って確約してくれたんですよ」

 だが、実際には1票差で布施明の「シクラメンのかほり」に凱歌が上がる。布施も沢田と同じ渡辺プロに所属しており、いかに強大な“帝国”であったか、また内部調整が困難であったかを物語る一件となった。

 翌76年の沢田は、新幹線で「いもジュリー」と吐き捨てた見知らぬ男に殴りかかり、一時的に謹慎を強いられる。NHKなどが沢田の出演を見合わせるが、レコ大中継を立ち上げたTBSの砂田実チーフプロデューサー(当時)は、敢然とコメントした。

「今のところ出演を拒否するつもりもない」

 あれから37年が経つが、あらためて砂田に沢田という存在を聞いてみた。

「僕は演歌よりポップス派だけど、中でも沢田研二という人は画面から美しさが伝わる本物のスター。僕はTBSを辞めた後にナベプロに籍を置いたこともあったけど、驚いたのは彼が渋谷公会堂でのコンサートを終えた直後。近くのホテルの部屋に入ったら、すぐに電卓を取り出したんだ」

 それは自身の仕事に対する厳しいチェックを意味しており、スタッフにも、時には観客にも容赦しない。

 そして巻き返しを図る77年、あの傑作「勝手にしやがれ」が誕生する。森本はイントロを聴いた瞬間に「大ヒット間違いなし!」と確信し、そのままレコード大賞まで駆け抜けた。

 壇上にはGS時代からのライバル・萩原健一が祝福に訪れ、中継に花を添えた。森本は終演後に「おめでとう」と告げると、沢田は声を荒らげる。

「バカヤロー! 喜んでないでお前は次の年のことを考えろ。てっぺん獲った翌年がダメってジンクスにはなりたくないんだよ」

 誰もやったことのない「連覇」を狙う。やがて沢田は、常に「1等賞」というフレーズを公言するようになった──。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    伊藤沙莉、「バストトップ出し&アエギ声」映画用にボイス訓練の“躍進女優力”

    161972

    若手女優きってのバイプレイヤー伊藤沙莉(26)の大躍進が止まらない。どこか親近感を持てるルックスと独特のハスキーボイスを携えて映画に引っ張りだこだというのだ。「主演の伊藤健太郎のひき逃げのためにお蔵入りになりかけた11月6日公開の『十二単衣…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , , |

    多部未華子、「行列のできる法律相談所」で見せた“顔の進化”に視聴者騒然!

    132223

    8月24日から25日にかけ放送された「24時間テレビ」(日本テレビ系)は、平均視聴率16.5%で歴代13位の好成績を記録。駅伝マラソンでの、いとうあさこのラストスパートのシーンでは瞬間最高視聴率39.0%と驚異的な数字をとり、そのまま後番組…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    過食やストレスによる“ぽっちゃり” 実は「脳疲労」が原因だった!?

    Sponsored
    157187

    「思うように外出できないし、友だちともなかなか会えない」「四六時中、家族と接していて息が詰まる」「在宅勤務だと仕事に集中できない」「残業がなく収入減で将来が不安」──会議に限らず、飲み会やデート、婚活まで、オンラインによるライフスタイルがニ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
吉岡里帆、“バストがFから縮小”疑惑写真で逆に「脱いだらスゴイ」妄想できる!?
2
美女アナ 朝っぱら情報番組「後継レース」(3)NHK・桑子真帆は結婚で退社?
3
一緒に映ったらまさか…河北麻友子が親友・桐谷美玲に動画で“公開処刑”!?
4
浜田雅功も絶句!ゆきぽよ、親密男性の薬物逮捕報道で注目された“炙り映像”
5
ドラマ美女「緊急痴態宣言」が発令中(1)綾瀬はるかが「パイ返し」