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記事全文を読む→ヒコロヒー「ネットニュースの切り取り方は腹が立つ」
テリー ネタはどんな感じでつくってるんですか。
ヒコロヒー だいたい喫茶店で考えて、ノートにバーッと書いて。台本にする時はパソコンで書き起こします。
テリー 売れる前と売れた後って、喫茶店で浮かぶネタは何か変わるんですか。
ヒコロヒー 考える内容は変わらないですけど、前は1杯のアイスコーヒーでメチャクチャ粘らないといけなかったんですよ。それが今は、お店に迷惑がかからないように、なくなったらもう1杯頼めるようになりましたね。
テリー 書き出す時、もうオチは決まってるの?
ヒコロヒー うーん。何個かオチのフォームみたいなのがバーッと出ちゃうんですよ。だから、決めるのが面倒な時とかは、あみだくじで決めたりします。
テリー ネタはどういうところから考えていくの?
ヒコロヒー 何に腹が立つ、何が悲しい、何が悔しいとか、自分の感情が最初の基盤ですね。で、それがどうなったら笑えるかみたいなところでシチュエーションを決めていきます。
テリー 常に問題意識や疑問が自分の中にあるんだね。
ヒコロヒー ありますね。
テリー 例えば今だと?
ヒコロヒー 私、お笑い芸人ですから、番組でひな壇に座ってる時は、すぐ立ち上がれるように前屈みになって、足を広げてるんですよ。そうすると「やっぱり女性は足を閉じて座るべきだ」とか言われることがあって、「別に私は行儀のよさでお金いただいてるわけじゃないしな」っていうのは思ったりしますね。
テリー 何かあったら立ち上がって前に出るのが芸人の仕事だもんな。それってテレビ局の人が言うの?
ヒコロヒー いや、ネットとかですね。だから、ネットニュースの切り取り方には腹が立ちます。
テリー あ、わかる。俺もそうだもん。最近も何かあった?
ヒコロヒー 私、借金がすごいあるんですよ。で、(明石家)さんまさんの番組で、共演した芸人と「こいつ金貸してくれって言ったのに1万円しか貸してくれなくて、めっちゃセコいですわ」みたいなやり取りになったんです。で、その芸人も「こいつ今、家賃滞納で裁判になってるんですよ。そんなヤツに金貸せるか!」みたいに言って、さんまさんも笑ってくれて。
テリー まぁ、漫才の掛け合いみたいなね。
ヒコロヒー それで現場も盛り上がって、オンエアにも乗って、よかったよかったと思ってネットニュースを見たら「ヒコロヒー、借金問題でさんまに説教ピシャリ」みたいな。
テリー アハハハ。
ヒコロヒー もう全然ニュアンスが違う。「どういうこと?」って思いますね。
テリー まぁ、ネガティブに書かないと読まれないからなぁ。
ヒコロヒー らしいですね。私も自分のネットニュースの時は「全然ちゃうやん、腹立つ」って思うクセに、他人の記事だと「へぇ、そうなんや」とか思っちゃうから。結局、人間の業みたいなもので成り立ってるんでしょうね。
テリー だって、ヒコロヒーがいいヤツだって書いたって読まないもんな。
ヒコロヒー 前に「ヒコロヒー、ナチュラルメイクでポニーテール姿公開」みたいな、いささか恥ずかしい記事がネットに出たんですけど、付いたコメントが5ですからね。誰も興味ない。
テリー そうなんだよなぁ。
ヒコロヒー でも、逆の立場だったら、テリーさんがどこかに寄付したとか読まないですもん。
テリー だろう?
ヒコロヒー それより誰々を蹴ったとか。
テリー それは読む。
ヒコロヒー 情けないですよね。
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