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引退覚悟から「絶好調男」へ!中畑清、日米野球“起死回生の決勝2ラン”の記憶

「絶好調男」の異名も取った元プロ野球選手の中畑清氏といえば、1975年、ドラフト3位で巨人に入団。長嶋茂雄氏、王貞治氏が築いた「O・N時代」も終わりを告げた80年代、王氏引退直後に巨人の4番打者に座った印象も強い。だが、ルーキーイヤーに1軍登録の機会はなかった。そして、2年目に7試合で2安打、3年目に5試合で1安打と当時、そのまま消えていてもおかしくない成績であった…。

 そんな中畑氏が、巨人三本柱で活躍した元プロ野球選手・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉1月1日付け投稿回〈【新春SP中畑清登場!まさかのドラフト裏話&レギュラー獲得秘話】〉に出演。「3年でダメだったら(プロ野球選手を)やめようと思っていた」としつつも、「日米野球が無かったら本当にやめていた」と振り返った。

 中畑氏が言う「日米野球」とは、78年10月28日に開催された日米野球の第1戦「シンシナティ・レッズ対巨人戦」。中畑氏は高田繁氏に代わって途中出場、8回にマリオ・ソト氏から逆転の決勝2ランを放ったのだ。

 日米野球には歴然とした差があり、日本は負けて当然といった時代。当時、まだ少年だった頃に、テレビで観戦していた槙原氏はこう述懐した。

「打たねえかなと思ってたら、パカーンって打って、誰この人って…。来年楽しみだなって思ったのを覚えてる」

 槙原氏の直感通り、翌年から中畑氏は1軍に定着。80年から9年連続で3ケタ安打をマークしており、まさにブレイクのきっかけを果たすホームランだった。

 昨年の東京五輪で日本代表が決勝で米代表を破り金メダルを獲得したが、その足掛かりとなったのは、中畑氏のホームランではなかったか…。そんなことまで、しみじみ思わせる感慨深いトークであった。

(ユーチューブライター・所ひで)

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