スポーツ

工藤公康が現役時代に感心…初めて上原浩治に問われた「素朴な疑問」とは?

 先ごろ、MLBでも活躍した、元巨人・上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」に、昨年まで福岡ソフトバンクホークスの監督を務めた工藤公康氏が出演した。

 工藤氏といえば、現役時代にはセ・パ4球団を渡り歩き、“優勝請負人”とも呼ばれ、巨人に移籍したのは2000年のこと。一方、前年の1999年に20勝をあげて最多勝、ならびに新人賞に輝いた上原氏だが、2000年、01はケガから思うような投球ができず、それぞれ9勝、10勝でシーズン終了。しかし、02年には17勝で2度目の最多勝を獲得し飛躍を遂げたのだった。

 今回公開された動画では、その復活に工藤氏が少なからずかかわっていたことが明かされている。

 チームを同じくして上原氏が工藤氏の投球練習に注目したのは、キャンプ時のこと。踏み込んだ右足の落ちる場所がいつも定位置だったことから、「工藤さんってね、足跡が変わらないんですよ。これって、なかなか無いんですよ」と説明した上原氏。一般的には、それなりの幅の間の中で足跡はおさまるそうで、なぜそこまで投球フォームが崩れないのかを当時、熱心に研究したという。

 この話を受け工藤氏は、「普通、選手たちって見る前に聞く方が多いんですけど、(上原氏は)見てから自分とどう違うのか、自分との違いみたいなところを感じて聞いてくる…。そういうところが凄いとこだと思いますよ」と感心した様子で、工藤にとってはプロ入り後、「なんで足が同じところについて、動かないんですか?」と聞かれたのは上原氏が初めてだったことを明かしたのだった。

 現役20年間務められたのは、このときの工藤氏の教えがあったからだと口にした上原氏。レジェンドどうしの奥深い話が拝聴できた。

(ユーチューブライター・所ひで)

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