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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」野口が圧巻の機動力を存分に発揮

「GIII函館」◎野口裕史/○菅田壱道/▲松川高大/△坂本貴史/松本秀之介/佐藤友和/芦澤大輔/坂本亮馬/河村雅章/黒田淳/新山将史/酒井雄多

 同じ地区から多数の選手が勝ち上がっても、重鎮がラインを1つにまとめることになる。

 ナイターで行われる「GIII函館」(8月4日【木】~7日【日】)は、この直後の西武園オールスター(8月9日~14日)から漏れた選手によるシリーズ。東日本が断然有利だが、実力は拮抗しており、波乱の決着も考えておきたい。

 2班の野口裕史を本命に抜擢する。南関東の重戦車として知られる圧巻の機動力の持ち主。今回は関東の芦澤大輔、河村雅章がガード役を務めることになりそうで、先手は誰にも渡さない。逃げ切りに期待する。

 対抗は菅田壱道。長期欠場からの復帰初戦だった福井記念制覇は、底力があってこそ。坂本貴史─菅田─佐藤友和と強力な北日本ライン。番手から抜け出し、逆転も十分ある。

 もし、2班の酒井雄多が勝ち上がるようなら、東北勢は2つのラインもありうるが、それは重鎮の佐藤友が許さない。まとめ役として並びを調整、優勝者をその中から出そうとするはずだ。実力者の考えには誰も逆らえそうにない。

 あとは、坂本貴のまくり一発と、松川高大の台頭を警戒したい。

 劣勢の西勢では売り出し中の機動型、松本秀之介が先頭で抵抗する。まだレースに甘さはあるものの、坂本亮馬がつけるだけに、早めの仕掛けもありそうだ。

【大穴この1車】

 近藤隆司(千葉・90期)。

 初日からエンジン全開はめったにない。S級シリーズなら2、3日目、グレード戦は3日目と最終日に気合いが入るスロースターターだ。グレード戦は5月宇都宮記念最終日1着2万840円まで、5場所連続で万車券を演出。高額配当で3万円前後なのは、ラインのもう1人が車券に絡むことが多いからだ。今回も後半戦で1本は出すとみた。

【狙い目の伏兵3人】

 嵯峨昇喜郎(青森・113期)が先行して粘れるようになり、4月GIII青森(〈2〉〈4〉〈2〉〈9〉)から好調をキープしている。前期は1班。予選は突破する。

 朝倉智仁(茨城・115期)も降級組の1人。戦歴から1班に気後れはない。マイペースから押し切りがある。

 伊東翔貴(福島・100期)は、2次予選に乗った4月川崎記念以来のGIII戦になる。出番は前でやり合ってもつれた時だ。

 激戦のガールズは地元期待のルーキー、畠山ひすいの逃げ切りが本命。以下は○山口伊吹、▲荒牧聖未、△細田愛未の順とみた。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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