社会
Posted on 2014年05月19日 09:59

前立腺ガン予防の秘訣は“週5回の射精”

2014年05月19日 09:59

 4月30日に前立腺ガンで亡くなった作家の渡辺淳一氏。享年80歳。渡辺氏は最後までダンディで華があった。そして「かっこ良さに男の美学を感じていた」(女優・黒木瞳)と生涯モテモテ。長年の健康と若さの秘密は”日々是好色”だったともいわれる──。

 前立腺肥大や前立腺ガンは男の、しかもシニアの病気だ。厚労省の調べによれば人口10万人あたりの罹患者は104.2人(うち死亡者18.2人)。

 しかも高齢化に伴って急増。男性ガンの中で増加率トップ。2020年には1995年の約6倍にものぼると見られているのだ。

 前立腺の病への対策には諸説があるが、川崎医科大学泌尿器科学教室の永井敦教授は、講演・著書でこう指摘している。

「前立腺は空になった精嚢内を、再度精液で満タンにするために働く。射精回数が多いほど、前立腺は働き続け、前立腺の病気を予防できる」

 渡辺氏は生前、こうも語っていた。

「異性への興味を持ち続ける人こそが生命力のある証。異性に興味を失ってしまったら、人はすぐに“枯れた人”になってしまう」

 枯れた男性の、前立腺の病へのリスクは高そうだ。

 実際、「ビクトリア州がん協会」(メルボルン)のグラハム・ジレス博士のグループは、前立腺ガン患者に対し、性生活に関するアンケートを実施した結果、より射精する人ほど前立腺ガンになりにくいと分析している。そしてジレス博士によると、週に5回以上射精していた男性は、前立腺ガンを発症する確率が3分の1にまで減少するという。研究結果を見る限り、「日々是好色」主義は、健康を維持する方法の一つだったことになる。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月22日 20:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月17日 20:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月24日 20:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク