芸能

引退から芸能界復帰!勇直子は「女・吉川晃司」だった/「昭和歌謡」大ブーム…この超伝説アイドルを聴け!

 TikTokなどの影響で、令和の今、巷では「昭和歌謡ブーム」が巻き起こっている。

 都内の大手レコード店の特設コーナーは連日、若者たちで大賑わい。さらには、ブームに触発された中高年の「昭和歌謡ファン」のハートにも火が付き、「昭和の時代に録音したあの曲を、なんとかカセットで」との要望に応えた家電大手量販店が、ラジカセの販売をスタートする。この動きは口コミで広がり、地方からの客も急増しているというから、驚くばかりだ。

 昭和歌謡で群を抜く人気なのが「70~80年代アイドルもの」だ。

 というわけで、まずは秋元康氏「イチオシ」だった勇直子にスポットを当ててみた。

 彼女は埼玉県浦和市生まれ。小中時代を大阪や広島などで過ごし、85年、神奈川県内の高校に在学中、バレエレッスン帰りに原宿駅でスカウトされた。翌86年、ドラマ「夏・体験物語2」(TBS系)で女優として、さらにはシングル「センターラインが終わるとき」(秋元康・作詞、松尾一彦・作曲)で歌手デビューした。

 子供時代は「トロちゃん」とのニックネーム。本人もインタビューで「のんびり屋でトロかった」と語っているが、オフコースの大間ジローのプロデュースによるデビュー曲では、本田美奈子を彷彿させる振り付けを披露。が、今ひとつビートに乗り切れず、そのぎこちなさ、健気さ、切なさが、かえってファンの心をくすぐる、絶妙なサジ加減だったように思う。

 勇はその後、5枚のシングルと2枚のアルバムを発売。聞くところによれば、レコード会社は彼女を「女・吉川晃司」として売り出すつもりだったそうで、87年発売の「BOOM BOOM BOOM」(ポール・レカキスのカバー)あたりには、確かにその片鱗が。

 とはいえ、歌唱力が追い付かなかったのか、やはりどこかボタンを掛け違えたような、もうひとつしっくりこない居心地の悪さは否めなかった。

 勇は90年に入って、芸能界を引退。その後、JUN SKY WALKER(S)のボーカル・宮田和弥と結婚し、出産を経て02年、芸能界に復帰。現在も女優やCMタレントとして活躍中である。

 ただ、所属事務所ウェブサイトの「最新情報」欄にはCM出演として〈JA共済「三谷家シリーズ」(2013年~2016年)〉の記述があるのみ。プロフィールには、アイドル歌手時代の記述は一切書かれていない。あれは封印したい過去なのか…。

 ぜひもう一度、彼女の活躍を見てみたい。

(大石玲太)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
5
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」