社会
Posted on 2014年07月10日 09:57

「歌舞伎町“集団昏睡”事件」日本女子大生を陥れる明大野獣サークルの手口(3)相関図にしたら矢印だらけ…

2014年07月10日 09:57

 一方で部員たちの間では、「イチャパラ禁止」(イチャイチャパラダイスの略)という言葉があり、性欲まる出しの男子部員は“監視係”からマークされることもあったというのだが‥‥。

「『K』というサークルは創立40周年を超える老舗サークルで、実態は単なるナンパサークルでしたが、『ヤリサー』(性行為を目的としたサークル)と思われるのが嫌だったのでルールを厳しくしたようです。でも、交際すれば性行為OKなので、サークル内では短期でつきあって、別れての繰り返し。穴兄弟、竿姉妹がいっぱいで、実態はヤリサーと変わらない気がします」(現役明大生)

 さらには、こんな話もある。語るのは日本女子大出身のサークルOGだ。

「新(入生)歓(迎)コンパでは、スピリタスも持ち込まずに、一見すると普通のサークルに見えるんですが、本性を現すのが夏合宿の時。昼間にテニスの練習に真面目に取り組んだあと、夜には宿舎で大宴会になる。何でもありの無礼講な雰囲気になって、男同士でキスしたり、いきなりハサミで髪を切ろうとしてくる。1女はスピリタスに慣れていないから、1杯で潰れてしまう。ほとんど女子部員を酔い潰すのが目的で、豹変する男たちに身の危険を感じて、外に避難して合宿が終わると同時にやめる子も多い。私も1杯飲んだだけで意識がなくなり、朝起きたらなぜか飲む前と服が違った。何をされたか友達にも怖くて聞けなかったです」

 新入生は、アルコールに慣れさせてから、徐々に「スーパーヤリヤリサワー」の洗礼で、貞操観念すらなくさせてしまう。あまりにも卑劣なサークル部員たちの狡猾手口が、脈々と伝統として伝わっていたかと思うと、薄ら寒くなるほどだ。

「それどころか、昏倒騒動があった直後には、部員の間で口裏を合わせて『ポンジョに迷惑をかけないように、飲み会には明大生だけが参加していた』とデマを流して、騒動を鎮静化させようとしていた。実際、OBにはサークルの幹部学生から『ネットは誤報だから信じないでほしい』と連絡が回っていました」(前出・OG)

 こうした大学サークルの日常について、ノンフィクション作家の酒井あゆみ氏はこう語る。

「スーパーフリーを知らない世代でも、酔わせる手口は変わっていない。ただ、当時よりも女子大生の性に対する意識は低くなり、初体験が“サークルの男と3P”でも珍しくない。それでも、当然ながら全員がそういう女子大生ではないため、飲ませて行為に及んだことで、いつ強姦事件として訴えられてもおかしくない紙一重の状況です」

 集団昏倒後、「K」の間ではこんな声が聞こえると、前出のOGは明かす。

「ポンジョはサークル活動に厳しく、今回の件で来年はサークルの公認が取り消される可能性が出ています。先輩たちが作ってきた伝統を自分たちで終わらせないために、どうすればいいのか検討しているようです」

 内輪の論理で済むうちはよかったが、ハメを外した代償は、これから償わなければならないようだ。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク