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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「メイショウナルト好走必至」

 今週は福島で「七夕賞」が行われるが、2年連続1、7、14番人気の組み合わせで決着。荒れる重賞だけに、人気薄にも注意が必要だ。一方、中京の「プロキオンS」は、比較的堅めの傾向。無謀な穴狙いは避けたほうがいい!?

 3歳馬による先のラジオNIKKEI賞と様相は一変。同じハンデ戦でも重い斤量を背負った馬がよく連対を果たしている。このへんはキャリアを積んだ地力確かな古馬なら、少々の斤量では力をそがれることはないからだろうか。

 七夕賞の過去10年を振り返ってみると、最も連対が多いハンデは57キロ(4勝、2着1回)。06年の勝ち馬メイショウカイドウは59キロのハンデ頭だった。実績馬は状態がいいとわかれば、軽視してはいけないということだ。

 とはいえ53キロ以下の軽量馬も、よく複勝圏内に頑張っている(52キロ2勝、53キロ1勝、2着2回)。年齢的には5、6歳馬が強い。充実期にあるからだろうか。

 ならば55~57キロのハンデを背負った5、6歳の実績馬のいずれかから、軽ハンデ馬を含めて手広く流すというのが馬券の筋論ということになるか。

 あと、過去10年で半数が馬単配当で万馬券になっている。よく荒れる、一筋縄で収まらない重賞であることも念頭に入れておこう。

 こうしたデータからあぶり出されるおもしろい穴馬がいる。期待したいのは、メイショウナルト。これを中心視したい。

 この重賞でよく連対を果たしている6歳馬。昨年のGIII小倉記念をレコードで勝ち、続くオールカマーでも僅差2着と頑張っている実績馬。中心に据えるのにふさわしいだろう。しかも前4戦の成績が2桁凡走。人気が大きく落ちることは目に見えている。穴党にとっては格好の狙い馬と言えないか。

 昨秋に体調を崩して半年近く休養。復帰後の前2走もさんざん。しかし、使われたことで、この中間大きく良化していることは見逃すべきではない。体重が増えてきて好気配。1週間前の追い切りではリズミカルな動きで好時計をはじき出していた。

「いい時のうるさいしぐさが出てきた。ここ何戦かでは最もいい状態で臨めるのではないか」

 こう口をそろえて厩舎関係者は復活を願うが、全5勝中4勝を6~8月の夏場にあげたことを思うと、まさに走り頃。暑さに強いのが、この馬の特徴なのだから軽視は禁物である。

 56キロを背負って4度2桁凡走が続いたのだから、ハンデは恐らく1キロ軽くなって55キロだろう。ならば実績ある馬。好走必至と見ていいのではないか。

 天皇賞馬ベルワイドを筆頭にルイジアナピット(最優秀古牝馬)、マジックキス(北九州記念)、ダイカツリュウセイ(新潟3歳S)など近親に活躍馬がズラリと並ぶ血統馬。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

 もう1頭穴馬をあげておこう。グランデスバルが、それ。初重賞挑戦となった前走、目黒記念は9着と敗れたが、果敢に逃げ、見せ場を作って勝ち馬とはコンマ6秒差の競馬。悪い内容ではなかった。

 気性が悪く、広いコースで調教できないネックはあるが、前走後も狭いAコースとプールを併用。きっちり負荷をかけられており、仕上げに抜かりはない。

 福島コースに相性がいいのは強調材料。逃げ、先行脚質馬が多く、単騎でスムーズな競馬ができるかどうかが鍵となるが、こちらは桜花賞馬アチーブスターが近親にいる良血。秘めた力はかなりのもの。“一発”があってよく、道悪(走りっぷりから上手)になったら大勢逆転があっていい。

◆アサヒ芸能7/8発売(7/17号)より

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