芸能
Posted on 2023年02月12日 17:59

強風で鉄塔倒壊!ガレキと残骸のステージに立ったLUNA SEAの「嵐呼びすぎ伝説」/日本音楽シーン「名作裏面史」

2023年02月12日 17:59

 X JAPANのYOSHIKI率いるTHE LAST ROCKSTARSが、2月3日にニューヨークでアメリカデビューを飾り、詰めかけた超満員の観客を熱狂させた。

 バンドでNIYAVIとともにギターを担当するのが、X JAPAN とLUNA SEA のギタリストSUGIZOだ。SUGIZOは89年、RYUICHI、真矢ら5人でLUNA SEAを結成。ライブ活動をスタートさせる中、目黒のライブハウス「鹿鳴館」で出会い意気投合したのが、98年に33歳で急逝したX JAPAN(当時はX)のHIDEだった。

 HIDE を介し、YOSHIKI主催のエクスタシーレコードから91年に発売した1stアルバム「LUNA SEA」は、粗削りながらエネルギー溢れる名盤として、インディーズの枠を飛び越え、大人気を博したものだ。

 LUNA SEAとは、ラテン語と英語を掛け合わせた「月と海」という意味。だが、インディーズ時代は「狂気」という意味のLUNACYを名乗っていたからだろうか、まさに「嵐を呼ぶ」いや、嵐を呼び込むバンドとして知られる存在だった。

 それはLUNA SEAに改名後も変わらず、91年9月の台風で開演が延期された日本青年館ライブに始まり、93年8月にはメジャーデビュー後の日本武道館2DAYSライブが大型台風襲来で延期。翌年94年12月の横浜アリーナ公演も大雪で遅延するなど、数々の悪天候によるアクシデントに見舞われた。

 その極め付きは、99年5月30日。結成10周年を記念してお台場で行われた人数無制限ライブ「LUNA SEA 10TH ANNIVERSARY GIG [NEVER SOLD OUT] CAPACITY∞」。このコンサートは3日前の強風で、ステージセットの巨大な鉄塔が倒壊。本来なら中止を余儀なくされるところだが、アクシデントをパワーに変えてきた5人は「残骸をセットの一部として見せられないか」と提案。結果、瓦礫と化したセットを前にライブを決行、10万人が熱狂するステージを成功させたのである。

 LUNA SEAは00年11月、「終幕」を発表したが、10年に活動再開。前後してX JAPAN再始動にあたり、SUGIZOがYOSHIKIから加入のオファーを受けたのは、その2年ほど前だったという。だが当初、彼はどうしてもオファーを受ける気持ちになれなかった。

 SUGIZOは18年27日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)で、こう語っている。

「そもそもHIDEさんの後釜のプレッシャーなんか耐えられないと思ったから、断っていたんです。もちろん、いちばん混乱するのはファンのみんなだと思うし。90年代のHIDEさんが生きていたあの伝説の時代を再現するためだったら、僕は必要ないだろうと思っていたんです」

 固辞するSUGIZOに対し、YOSHIKIとToshiが「X JAPANを過去のものにするんじゃなくて、今を、そして未来を見たい」と説得。SUGIZOはX JAPANを経て、THE LAST ROCKSTARSへ参加となった。その原点こそが、嵐を呼ぶバンド、LUNA SEAだったのである。

(山川敦司)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年09月13日 11:15

    近年のネット環境の充実によって、高い売り上げを誇る公営ギャンブル。メディアを下支えする団体としても大きな役割を担っているが、最近は風向きが変わり始めている。ギャンブルライターが現状を語る。「日本の公営ギャンブルは競馬(中央・地方)、競輪、ボ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年09月14日 13:30

    8カ月ぶりに帰ってきたバス旅で最も存在感を放ったのは、看板を背負う太川陽介ではなかった。「路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】」(テレビ東京系)が、9月12日午後6時30分から放送された。鬼チームは太川陽介、草薙航基、村...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク