事件

「ルフィ強盗団」実行犯30人の最凶素顔を暴く(1)中学から他校の不良連中と…

 芋づる式に逮捕者が相次ぐ「ルフィ強盗団」。指示役4人の日本人は防弾チョッキ着用の厳重警護での帰国となったが、実際に強盗に手を染めた者たちの粗暴行状はあまり知られていない。高齢者はじめ被害者を痛めつけるその手口はあまりに残忍だった。30人以上に及ぶ実行犯の知られざる動機を追う。

 渡邉優樹容疑者(38)、今村磨人容疑者(38)ら4人の「指示役」が強制送還され、全容解明に向けて捜査が進む「ルフィグループ」による連続強盗事件。しかし、ある捜査関係者が嘆息する。

「ここからが難しい。実行犯が複数の現場に関与しているケースが多く、事件が複雑化している。2現場、3現場を股にかけた中心的な実行犯が取り調べで素直に自白すればいいが、そううまくはいかないはずだ」

 そんな中、キーパーソンの1人とみられるのが永田陸人容疑者(21)だ。昨年12月5日、東京・中野の住宅で現金約3000万円が奪われた強盗傷害事件の実行犯として1月21日に逮捕されたが、同時に、同19日の「狛江市強盗殺人」にも関与していた疑いが濃厚だからだ。社会部記者が解説する。

「永田容疑者の自宅は石川県金沢市にありますが、逮捕されたのは東京都足立区の路上。住宅周辺を怪しげな車が何度も低速で行き来するなどの不審な行動を見とがめた近隣住民が通報し、逮捕に至りました。おそらく、次の『強盗先』の下調べをしていたのではないかとも思われます。逮捕時に押収された携帯電話から、狛江の事件に関するやり取りが発見され、またレンタカーの車内からは目出し帽や結束バンドの他、高級時計なども見つかりました」

 この永田容疑者とは、どんな人物なのか──。

 出生は京都府京都市。数年前まで市内の団地に母親、弟と3人で暮らしていたという。

「父親の家庭内暴力などが原因で、永田がまだ小さい頃に両親が離婚。母親は病気がちで、裕福な家庭ではなかった様子。小学校の頃からヤンチャで、どちらかと言えばいじめっ子気質なところがありました。ですが、中学に進んでからはそんな性根が敬遠され、周囲から孤立するようになり、他校の不良連中とつるむようになりました」(同級生)

 その後、同じ校区からの進学者が少ない、介護福祉関係のコースがある市外の高校へ入学。介護士として手に職をつけようとしたというのだが‥‥。

「高校で親しくなった友人が退学処分を受けた際に、永田容疑者も足並みをそろえて自主退学したんです。結局、高校は数カ月で中退。その後しばらくは、京都で単発の現場仕事をしていたと聞いています」(同級生)

 ドロップアウト後、現場で出会った仕事仲間の紹介もあって、金沢市にたどりつく。その後は短期の建設関連の仕事を転々とし、直近では市内の建設会社で社員として働いていた。だが、その生活は品行方正とは言いがたかったようで、

「ギャンブルが好きで、ボートレースやパチスロにハマっていた。仕事柄、そこまで大金を稼いでいるようには思えなかったが、1、2年前から不思議と金回りがよく、高級車にも乗っていた」(金沢での知人)

 永田容疑者は、同じアパートの住人に、「ボートで50万負けた」「(高級時計を)換金できる場所を知らないか」などと話しかけ、「ヤバい連中との付き合い」をにおわせていたという。さらに中野の強盗を引き合いに出して、「俺がやった。ボコボコにした」と不敵な犯行告白すらしていたというが、不相応な金遣いの荒さの理由は、高報酬の「闇バイト」だったのか。

 警察の聴取では容疑を否認しているが、余罪があぶり出される可能性は高い‥‥。

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身