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Posted on 2025年01月11日 05:57

「アサ芸ギャンブル部」〈辻村ゆりな「江戸川ピンポイント攻略法」がマニアックすぎる〉

2025年01月11日 05:57

 ボートレース江戸川で実況を担当する辻村ゆりな(30)は、元グラビアアイドルという異色の経歴の持ち主。「日本一の難水面」を知り尽くした彼女に攻略法を聞いた!

─レース実況者になろうと思ったのはなぜでしょう。それほどボートレースが好きだったとか?

 いえ、ボートレースに限らず、公営競技はずぶの素人でした。グラビアやアイドルユニットのお仕事をさせていただいて、それがひと段落してから「次はおしゃべりの仕事がしたいな」と思って、大学卒業後にアナウンススクールに通ったんです。そんな中で、たまたま人づてにボートレース江戸川が新しくピットレポーターを探していることを聞きまして。だから最初は、与えられた原稿を読むだけで必死でした。

─では、江戸川の舟券を大量に買って覚えたとか?

 それがですね、江戸川で働いているから、江戸川の舟券だけは買えないんですよ。それでも「買わなきゃ覚えない」と思って他場の舟券を買い始めたんですけど、これがとことん当たらなくて。最初のうちは「何が楽しくて、みんな買ってるんだろう」って思っていました(苦笑)。面白くなってきたのは、レースをたくさん見ながらデータを集め始めてからです。もともと根がマジメというか、コツコツ勉強するのが好きなタイプで。「江戸川のモーターのことなら、誰に何を聞かれても答えられる」というくらい勉強しました。

─それはすごい! その過程で、レポーターから実況を目指す気持ちが湧いてきた?

 そうですね。22年4月に初めて1、2Rの実況を担当させていただいて、12Rまで通しで実況したのは24年の6月です。だから本格的に実況アナウンサーと名乗れるようになって、まだ半年ぐらいですね。

 江戸川はやはり日本で一番、道中の逆転が多い場ですから、レース中の競り合いをいかに的確に伝えるかが今の自分の課題です。表現のバリエーションや、臨場感をうまく伝える技術だったり。

─江戸川は全国24場中で唯一、河川の水面を利用していて、干満差や風の影響が大きいと聞きます。そんな難水面の舟券作戦としては、どんなデータを参考にすればいいですか?

 よく言われることなんですけど、選手たちの「全国勝率より江戸川勝率を重視する」というのは確かですね。

─それくらい特殊な場だということですか。

 そうなんです。選手によって本当に得意不得意がハッキリしていて。水面状況が穏やかだと他の場と変わらないレースができるんですけど、潮の流れや風の向きで、まったく条件が変わってきますからね。

─周回展示では、うまくターンできているかどうかなど、チェックした方がよさそうでうね。

 そうですね。江戸川勝率が高い選手は「今の潮回りなら第一マークをこうやって回った方がいい」とか、いろいろ計算しながら走っている人なんですよ。

 私も潮位表や風向アプリなどをチェックして、逐一データ取っているんですけど‥‥かなりマニアックな話になってしまいますけど大丈夫ですか(苦笑)。

─大丈夫ですよ。

 特に一般戦の場合は、たまに潮の流れがすごく悪い時があって。そういう時はA1級の選手だからとか、1号艇だとか、エースモーターだからとか、通常のレースでの優位性がまったく関係なくなるんです。

─逆に言えば、そういうレースこそ、高配当が期待できるということですね。

 はい。例えばその時に1号艇の選手が好モーターだったとしても、江戸川での実績が悪ければ切る、みたいな形で狙っていくのは、全然アリだと思いますよ。あと、3着はどんな穴の選手が来てもおかしくないので、3連単で買われる人は、3着は絶対に流しておくことをオススメします。

─辻村さんが「江戸川がうまいな」と思う選手は?

 パッと浮かんだのは、やっぱり石渡鉄兵選手(東京、A1級)ですね。〝江戸川鉄兵〟の愛称でも親しまれているベテラン選手です。息子さんの石渡翔一郎選手(東京)も、まだB1級ではありますが、すでに江戸川のモーターの特性をつかんでいる感じがしますし、技術も高い。未来の波乗り巧者だと思います。

 あとは作年1月に江戸川で初優勝を飾られた近藤雄一郎選手(東京、B1級)や久永祥平選手(東京、B1級)なんかも注目ですね。B1級の選手ということもあり、全国的に見たらまだまだ狙いづらい部分もあるかもしれないですが、やっぱり江戸川の走り方を知り尽くしているな〜、と見ていて感じています。江戸川の一般戦では、ぜひ、積極的に狙ってみてほしいですね。

─ところで、江戸川ボートレースは昨年10月に施設内での火災があり、約1カ月間、休催になっていましたが。

 人的被害がなかったのが本当に不幸中の幸いでした。11月中旬に開催が再開されたんですけど、火災が起きた当時は、何とかGⅠ「江戸川大賞 開設69周年記念」(1月14日〜19日)には間に合ってほしい、という思いでしたから、再開された時は正直、ホッとしました。

─その江戸川大賞はGⅠということで、全国の一流選手が集うわけですが、東京支部以外で注目されている選手はいますか?

 井上一輝選手(大阪、A1級)や岡崎恭裕選手(福岡、A1級)などは、トップレーサーの中でもかなり江戸川が上手な選手だと思います。あと、私が特に注目しているのは、24年後期はB1級でしたけど、この25年前期(1月~)からA1級に昇級した香川支部の西岡顕心選手です。

 初めて江戸川を走ったのが昨年の6月で、まだその1節しか出場されていませんが、その時の乗りっぷりのよさを見て「間違いなく荒波を乗りこなすタイプの選手だ」と感じたんです。次に江戸川を走る時はチェックしようと、ずっと思っていたので、今回、初めてのGⅠになりますけど、注目したいですね。

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