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記事全文を読む→テリー伊藤対談「千葉真一」(4)ハリウッド進出のキッカケは?
テリー 千葉さんは日本でビッグネームになったのに、全てを断ち切ってハリウッドに行くというのは、どういう決断だったんですか。
千葉 昔からハリウッドにものすごく興味を持っていて、ある時、健さんに相談したことがあるんです。そしたら「千葉、いいとこに気がついたな。ハリウッドへ行って、役者としてできたら一人前だよ。俺もそう思っているんだ」って。だから、ハッパかけたのは健さんなんです。健さんは「ザ・ヤクザ」(74年)っていう作品で行ったんですけど。
テリー 現実に行くのは大変じゃないですか。
千葉 僕の空手映画がアメリカでむちゃくちゃ売れたと聞いて、自分で映画館まで観に行ったことがあるんです。そうしたら、黒人の方が90%みたいなところで上映されていて。入ったら満員で、映画が始まったら、ピー、ピーって騒ぎがすごいんです。すると、始まったのは僕の映画じゃないんですね。
テリー えっ?
千葉 白人と黒人が出てきて、すごいアクションをやっている。「あれっ、俺の映画はどうしちゃったんだろう」と思っていたら、その主役がカメラを見て、「チッチッチッ、こんなことで驚くんじゃねえ。日本からすごいヤツが来たぜ」というセリフが入って、ポーンと僕の映画が始まるんです。
テリー なるほど、予告だったんだ。
千葉 それで鳥肌が立ちましてね。僕の映画のために5分ぐらいの映画を作っているんですよ。
テリー 映画が終わったあと「いやあ、俺、ここにいるよ」って手をあげた?
千葉 いえいえ(笑)。
テリー 日本と米国の映画文化に、とにかく深く関わり続けてこられたわけですけど、千葉さんのこれからの夢は何ですか。
千葉 あまりにも大きな夢がありすぎて、言うとみんなに笑われるんですけど、日本映画に革命を起こさないと日本映画は潰れますね。それにはハリウッドと手を組む。世界に出ていくことを考えないと。韓国は国営ですから、お金を使ってハリウッドと組んでいますけど、日本は一切ありません。
テリー そうですね。
千葉 じゃあどうするか。アメリカというのは俳優の地位が高いんですね。実績のある男が「俺はこれをやりたいんだ」と言うと、けっこうやらしてもらえるんです。じゃあ誰か日本の俳優を育てようと。それで今ちょっと息子に力を入れているんですけど。
テリー なるほど。
千葉 もちろん息子だけじゃなくて、僕が生きてるかぎり、日本の映画をどうやったら世界に持っていけるかを考えていきたいと思います。
千葉さんは、やっぱり熱いなぁ。すばらしい時間でした! 千葉周作の千葉道場から日本を動かす人材が出たように、ぜひ、平成の千葉道場を作ってください! 映画界に革命を起こす人材の登場を、心から期待しています。
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