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記事全文を読む→花粉症に効くどころか死に至る「ブラックステロイド宣伝」お笑い芸人の謝罪騒動
国民生活センターは4月12日、「花粉症に効く」などとテレビやラジオで取り上げられ、楽天やAmazonで通信販売されている「ジャムーティー」からステロイド成分が検出された、と発表した。購入者には「直ちに医療機関を受診するよう」呼びかける事態になっている。
ステロイドが検出されたのは、大阪市都島区の「香塾(こうじゅく)」が販売する「ジャムー・ティー・ブラック」。インドネシア・ジャワ島産のお茶の効能で「花粉症の厳しい症状が緩和され、通常生活が可能な状態になると報告されています」と謳っていた。
「きっかけは、体調不良を訴えて受診した10代の女性の血液検査結果でした。健康な若い女性にもかかわらず、副腎皮質ホルモン等の数値が低下していた。医師が問い詰めたところ、テレビでタレントが勧めていたお茶を飲んでいるという。飲用を止めたところ、副腎皮質の機能が回復したそうです。医師が『健康茶にステロイド成分が混入されているのでは』と通報して発覚しました」
そう話す関西の開業医は、ステロイド入りのお茶の恐ろしさを語るのだ。
「今回発覚したステロイドは『ブラックステロイド』と呼ばれる粗悪品である上に、医薬品とは違い、お茶に混入した杜撰なもの。そのため、成分量は安定しません。ジャムーティーを飲んでいた人が今までどれくらいの量のステロイドを摂取したのか、被害実態がわかるのはこれからでしょう。そうとは知らず、粗悪なブラックステロイドを摂取していた愛飲者が急にステロイド使用をやめると離脱症状を起こし、発熱やけいれん発作、急性副腎不全で死ぬこともあります。直ちに病院で副腎機能の検査と、ステロイド減量療法を受ける必要があります」
被害女性が話しているように、2021年頃からテレビやラジオ、SNSやYouTubeで「ジャムーティー」がゴリ押しされていたため、騒動は芸能界にも飛び火。Twitterの暴露系インフルエンサー、滝沢ガレソのほか、「ラヴィット!」(TBS系)では「ノーベル賞をあげたいもの」として、ジャングルポケットの太田博久が花粉症対策に飲んでいると紹介した。
TBSラジオ「アルコ&ピースD.C.GARAGE」では、アルコ&ピースの平子祐希が「花粉症が治った」と話し、ニッポン放送「マジカルラブリーのオールナイトニッポンニッポン0」でもマジカルラブリーの村上が「ヒルナンデスのロケで教えてもらった」と紹介していた。
平子と村上は、公式サイトや番組内で直ちに謝罪。購入者には医療機関を受診するよう呼びかけた。本人たちも危険なお茶とは知らなかった被害者ではあるが、視聴者やユーザーを気遣った芸人と、知らんぷりを決め込むインフルエンサーやお笑い芸人で今後、評価は分かれそうだ。
インフルエンザ治療薬タミフルは、中華料理に使うスパイスの八角から有効成分を抽出したものだ。製薬会社は世界中の食品の中から、薬に使える成分を血眼になって探している。食材から有効成分を発見できれば、巨万の富を産むからだ。処方薬以上に病気に効く健康食品などないと、心得た方がいい。
(那須優子/医療ジャーナリスト)
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