スポーツ
Posted on 2023年05月16日 05:59

「三笘薫と久保建英は合格でも南野拓実は…」サッカー欧州組の今季をズバリ採点!

2023年05月16日 05:59

 欧州のサッカーは終盤を迎え、優勝争い、残留争いはもちろんのこと、CL(欧州チャンピオンズリーグ)出場権を懸けて、最後の最後まで激しい戦いが繰り広げられている。そこでひと足早く、今季の日本人選手の活躍を振り返ってみたい。

 まず、日本代表で欧州5大リーグ(イングランド・プレミアリーグ、スペイン、イタリア、ドイツ・ブンデスリーガ、フランス)でプレーする選手だ。

 最も活躍したのはプレミアリーグの三笘薫(ブライトン)と、スペインの久保建英(レアル・ソシエダ)の2人だろう。ともにレギュラーポジションを奪っただけでなく、チームの攻撃の中心となっている。しかも、リーグ日本人最多得点を更新するなど、多くのニュースを届けてくれた。

 数多く日本人選手がプレーするブンデスリーガでは、鎌田大地(フランクフルト)、堂安律(フライブルク)、板倉滉(ボルシアMG)が、常に先発で試合に出続けた。特に鎌田は、日本人初の3試合連続ゴールを決めた。シュツットガルトでプレーする遠藤航、伊藤洋輝も先発で出場しているが、残念ながら残留争いに巻き込まれている。

 フランスで目立ったのは、移籍1年目で先発を勝ち取った伊東純也(S・ランス)だ。数字的には物足りないが、下位に低迷するチームを引き上げた。

 5大リーグで大きく期待を裏切ったのは、南野拓実(ASモナコ)だろう。リバプールから出場機会を求めてモナコに移籍したが、ゴールはわずかに1でベンチを温めることが多く、3月に日本代表メンバーからも外れた。このまま消えるのか踏ん張るのか、移籍1年目でいきなり正念場を迎えている。

 その他のリーグでは、スコットランドリーグでセルティックの2年連続優勝に貢献した古橋亨梧、前田大然、旗手怜央や、ベルギーリーグで20得点の大台に達した上田綺世(セルクル・ブルージュ)がいる。しかし、スコットランドリーグのレベルやセルティックの強さを考えれば、結果を出して当たり前で、日本代表のレギュラーを目指すのであれば、早くレベルの高いリーグに移籍するべき。それは上田にも言えることだ。

 残り数試合、レアル・ソシエダが4位を死守して来季、久保のCLデビューはあるのか。遠藤、伊藤のシュツットガルトが残留できるかなど、注目の試合はまだ残っている。

 ストーブリーグに突入すれば、三笘、鎌田のビッグクラブ移籍はあるのか。上田、古橋、旗手などの5大リーグ移籍はあるのか。シーズンが終わっても、日本人選手の動向を注視したい。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク