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記事全文を読む→藤井聡太七冠はなぜ猛暑のベトナムで「棋聖戦」対局? 賞金をめぐるウラ事情があった
これは最悪のタイミングじゃないのか──。
4年ぶりの海外対局となるベトナム・ダナンで行われた「棋聖戦第1局」。藤井聡太七冠が先勝したものの、この10日間の藤井七冠のスケジュールは異次元すぎた。
まず5月28日に第8期叡王戦五番勝負第4局で、挑戦者の菅井竜也八段を3勝1敗で下し、叡王戦3連覇でタイトルを防衛。4日後の6月1日には第81期名人戦七番勝負第5局で渡辺明名人を4勝1敗で破り、「名人」を獲得。羽生善治九段以来の「七冠」を、20歳10カ月の最年少記録更新で達成した。
叡王戦が行われた宮城県宮古市の、5月28日の気温は20度、名人戦が行われた長野県高山村の6月1日の最低気温は9度、最高気温でも19度と、過ごしやすい気候だった。
ところがその4日後には、気温差24度もあるダナンに降り立つことになる。将棋担当記者たちによる現地囲み取材が行われたバスは古く貧相で、とても空調が効いているようには見えない。それでもダナンで対局せざるをえなかった裏事情があるのだと、将棋関係者は言うのだ。
「藤井七冠が手にしたタイトルで最も優勝賞金が低いとされるのが、今回ダナンで行われた棋聖戦です。推定額は300万円から700万円で、竜王戦の4400万円(過去の公表額)の1割にも満たない。その安い賞金額を穴埋めするのが、対局料です。これも300万円から1500万円ほどと幅がありますが、藤井七冠のタイトル獲得後の初対局、しかも海外となれば注目度は高く、安い賞金額を穴埋めする対局料が支払われたとみるべきでしょう」
とにかく藤井七冠の影響で、子供の将棋人気は凄まじいことになっている。公立小学校のクラブ活動では今年度、将棋部を1教室から3教室または図書館に拡大したのに想定外の希望者が集まり、全員が将棋部に入れなかった学校もあるほど。大谷翔平と藤井七冠は今や、子供達の憧れを2分する存在だ。
「まだ20歳の藤井七冠といえど、今回のような過密スケジュールが続いては潰されてしまう。次の対局までの2週間で、八冠を狙うための英気を養ってほしいものです」(前出・将棋関係者)
今回のベトナム行きは、日系ホテルによる4年越しのラブコールがかなったもの。日本とベトナムの国際交流、経済発展に貢献した藤井七冠に、日本で対局を見守った子供たちがあっと驚くような豪華リムジンを用意してこそ、さらに夢が広がるというものだろう。
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