特集

「たけし金言集」殿の付き人になるということ(1)

Sponsored

 つい先日、都内にある韓国料理屋で打ち合わせを終えた殿が店を出た瞬間、

「で、で、ででで弟子にしてください!」

 と、思いっ切り店先で土下座をし、弟子入りを直訴する若者が現れました。

 殿はその、明らかに興奮から過呼吸になっていた若者の腕をやさしくつかんで立たせると、

「何? お笑いがやりたいの? だけど、今は弟子は取ってないからな。まーお笑いがやりたいんだったら、ライブ(お笑いライブね)なんかを観にいったりして、とりあえずはいろいろ観たほうがいいぞ」

 と、諭すような口調でアドバイスをされたのです。

 確かに、現在殿は弟子を取っていないため、この若者が弟子入りを許され、晴れてたけし軍団メンバーとなる確率は大変低いと思われます。が、そこはこの世界、“運”です。決まりごとなどあってないようなもの。ですから、何らかの形で、もし土下座の若者がたけし軍団の一員となった場合には、間違いなく「ビートたけしの付き人」といった大役から、スタートを切ることになるのです。

 そこで今回は、ずばり“ビートたけしの付き人”について、書かせてください。

 殿が“売れて”すでに40年近くなりますが、殿の周りには常に付き人がいて、今現在も2人が付いています。殿の一番弟子であり、一番最初の付き人を務めていた、そのまんま東さんから数えると、歴代の付き人の数は、軽く30人を超えていて、思えばさまざまなタイプの人間が、殿の下に付いておりました。付き人初日、目の前の殿に緊張しすぎて気を失い、ひっくり返って楽屋の机に頭をぶつけ、そのまま慶應病院に運ばれ、おでこを6針縫った男、殿がお茶を一口飲むたびに、すぐに熱々のお茶を何度も注ぎ、殿より、「わんこそばじゃねーんだから、ポンポン注ぐな!」と、叱られた男などなど‥‥。

 とにかく殿の下には、さまざまタイプの“少しおかしな若者”が常に付いています。

 で、殿はとにかく多忙なため、付き人も1人ではとてもまかなえません。殿がどれほど多忙か、ある日のスケジュールを紹介します。

 まず、昼過ぎからテレビのレギュラー番組2本撮り、それが終わると場所を移動して映画の編集。で、この間にも待ち時間に雑誌の取材と特番の打ち合わせをこなしていきます。

 このような日常が毎日普通に続く殿です。ですから、付き人も1人ではとても対応ができないため、常に複数の付き人が必然的に必要となってくるのです。

「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」絶賛発売中!

カテゴリー: 特集   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」