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令和女子プロレス“脳天直撃”大解剖〈5分で分かる最新地図〉業界大手スターダムは売上が2年半で5倍に

 ブームの牽引役となっている女子プロレス団体が「スターダム」。19年12月に、主にカードゲームなどを販売する企業・ブシロードの傘下に入ってからというもの、資金面が潤沢になったこともあって、選手の数が増え、団体としての規模が一気に大きくなった。その魅力をプロレス専門誌のライターが語る。

中野たむ(35)、ジュリア(29)、なつぽい(27)、岩谷麻優(30)らの人気選手を抱え、20代を中心とした選手たちの“明るく、激しく、新しく、そして美しく!”をモットーとした闘いぶりは、観客から『元気をもらえる』と熱い評判を呼んでいます。今年4月には、女子プロレスとしては20年ぶりとなる横浜アリーナ大会を開催し、大成功させています」

 ブシロードの木谷高明社長(63)は2022年6月通期決算説明会で、スターダムの売上高が10億円に到達したと報告。傘下入りしたことで1億8000万円だった売上が、わずか2年半で5倍以上も伸びたことになる。

「ブシロード体制になる前のスターダムは、よくも悪くも創立者のロッシー小川さん(66)のワンマン体制で、小川さんの“女子プロレスを作る才能”頼みな部分があった。ブシロード体制になったことで、経営者とプロデューサーを兼ねていた小川さんがプロデュースに専念。ブシロードが経営を分担することで、マーケティングや芸能方面も強化されたのです」(プロレス専門誌ライター)

“ロッシー色”が薄れたことで、他団体から選手を引き抜くのではなく、団体に所属したまま、「スターダム」に参戦する機会を増やす方向に舵を切るや、選手のメディアへの露出も格段に増えた。

「昨年10月にはフワちゃんがスターダムのリングに上がり、プロレスデビューしました。『行列のできる相談所』(日本テレビ系)の企画とはいえ、世間一般に提供できる話題も豊富になっています。退団する選手がほぼいなくなったのも大きく、このことが現在のスターダム繁栄の要因となっていますね」

 そして、専門誌ライターが「女性にオススメしたい団体No.1」と語るのが、「東京女子プロレス」

「過去の『全日本女子プロレス』、現在の『スターダム』などは、プライベートでの関係性、嫉妬や悔しさ、憎しみなどマイナスな感情をリングに持ち込み、遺恨まじりのドロドロな闘いを見せますが、『東京女子プロレス』には、ほとんどそれがなく、純粋にプロレスの楽しさを感じさせてくれるんです」

 坂崎ユカ(30)、瑞希(28)、辰巳リカ(31)、SKE48メンバー荒井優希(25)らが所属。ファンの多くは“等身大”の女子プロレスラーが、ひたむきにプロレスへ取り組み、王者を目指す成長ぶりを一喜一憂しながら見守る。そのプロセスを楽しめることが、着実にファン層を増やす要因になっている。ノアやDDTなどと同じ親会社、サイバーファイトが運営していることもあり、今後の大きな飛躍が期待されている。

 専業レスラーだけでなく、小中学生、OLや主婦、グラビアタレントなども参加するのが「アイスリボン」。団体制作のYouTube「THE CHALLENGER~希望のリング」には、デビューを目指し、練習に挑む役者、アイドル、タレントたちの姿がリアルに映し出されている。このほか、コントチックな試合運びでコミカルさを取り入れ、ガーターマッチなどセクシーさも楽しめる「プロレスリングWAVE」、ムエタイを国技とするタイでプロレス普及のために設立され、世界中に選手を派遣する「我闘雲舞(ガトームーブ)」なども話題だ。

 多くのアイドルレスラーを輩出したのが「アクトレスガールズ」。“女優たちのプロレス”をコンセプトに、演劇の世界を中心に芸能活動経験者を続々とスカウト、デビューさせ、現在の美少女レスラーブームの礎を作った。

 令和の今、それぞれが新たなプロレスの楽しみ方を提供、裾野を広げているのだ。

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