性加害問題で9月7日に会見を開くことが決まったジャニーズ事務所のタレントについて、在京テレビキー局のTBSは、今後も番組での起用継続方針を明らかにした。10月改編の説明会で、渡邉真二郎編成部長がオンラインで語ったもので、
「タレント個人が起こした問題ではないので、出演はこれまで通り続けていく方針です」
ジャニタレの処遇についてテレビ局側が言及したのは今回が初めてだが、同局関係者は、
「先陣を切ってリストラしたくない思惑がミエミエですね」
と苦笑いする。続けて言うには、
「抱えている問題はどのテレビ局も同じで、音楽、バラエティー、ドラマ、出資する映画などにジャニタレを使わない判断をすれば、大きな影響を及ぼします。一方で、彼らがCM出演しているクライアントや広告会社からは、予想外の反応が出る可能性が捨てきれない。結局、ジャニタレをリストラしたいけど、二の足を踏まざるをえないのです」
ではどうすれば、改善策を取れるのか。カギはNHKにあると、放送作家が言う。
「毎年大晦日に放送される『紅白歌合戦』には長年、ジャニーズ枠が設けられ、何組ものアーティストが出演しましたが、毅然とした態度を取るなら、締め出すしかない。そうすれば、他局も動きやすくなる」
紅白出演者の選考は間もなく、大詰めを迎えつつある。勇気ある決断を下すことはできるのだろうか。