スポーツ

外枠・スワーヴリチャード産駒は黙って買え!(2)米国産馬ながら芝レースで妙味

 新種牡馬では米国産馬のニューイヤーズデイも注目だ。現役時代には2歳GⅠのBCジュヴェナイルを制している。

「勝ち切った産駒はまだ多くないのですが、3着内数は20回で、新種牡馬に限ると2位です。上級条件のレースを使う産駒がほとんどいないぶん、今後もしばらくは注目度が上がらないと思うので、見方によってはスワーヴリチャード産駒より狙い目かもしれません」(伊吹氏)

 現時点では12頭以下の少頭数のレースを得意としているようで、8月27日の新潟5R(新馬戦)では、単勝50.1倍(9番人気)のベストオブユーが中団から差し切り勝ちを収めた。

 このレースは芝1600メートル戦だったが、どうやらダート馬と見られがちなところも盲点のようだ。

「アメリカ供用時の産駒にサウジCなどを勝ったマキシマムセキュリティがいます。3着内数は芝もダートも同じ10回。ただし、平均単勝オッズは芝が22.5倍でダートが11.8倍。複勝回収率も芝が150%、ダートが76%。アメリカ色の強い血統ですが、ダート向きということはありませんね」(伊吹氏)

 さらに産駒の生産者別成績を見ると、

「複数の生産馬が3着以内に好走しているブリーダーは、ノーザンファームと社台C白老ファームだけ。社台ファーム生産馬にしても唯一の既走馬であるノイヤーヘルトが新馬で連対を果たしています。いわゆる社台グループの生産馬は、今後も高く評価していいと思います」(伊吹氏)

 8月26日の新潟6R(新馬戦・芝1600メートル)では、ノーザンファーム生産馬のカウネウスが単勝オッズ66.8倍(11番人気)の低評価を覆して2着に食い込み、馬連でも万馬券を演出した。単勝勝負は怖いが芝のレースでは積極的に狙ってみよう。

 新種牡馬以外でみると、エピファネイア産駒モーリス産駒が活躍中だ。

「エピファネイア産駒を狙うならノーザンファーム生産馬に注目。1世代目と2世代目、すなわち20年以前は平凡な成績にとどまっていたのですが、21年以降は3着内率62.4%(複勝回収率123%)と驚異的な数字をマークしています」(伊吹氏)

 22年12月28日の阪神3Rでは、単勝オッズ89.6倍(12番人気)のメモリーズオブユーが勝利を収めて、3連単80万円オーバーを演出した。

「モーリス産駒は、芝コースの長めの距離が狙い目です。特に東京と中山の1800メートル〜2000メートルの計4コースで優秀な成績を収めています。全体的に関西馬より関東馬の方が期待値は高く、現役時代のイメージからか、長めの距離は過小評価されてしまいがち。21年12月28日のホープフルSでは単勝オッズ29.8倍(8番人気)のラーグルフが3着しているように、初年度産駒がデビューした頃から続く傾向だけに、引き続き注目したいですね」(伊吹氏)

 秋競馬は前半の2歳戦でバッチリ儲けて、後半のGⅠ戦で大勝負といきたい!

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
おにぎり1000円に弁当1万円だって…関西国際空港「超インバウンド価格」露骨なつり上げに悲鳴!
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
挫折の末に大谷翔平の妻になった「バスケ元日本代表」真美子夫人のアスリート人生
4
月面衝突事故から5年!宇宙空間に放出された最強生物「クマムシ」は生存しているか
5
GWに「被害者」続出!秩父・長瀞観光で陥りがちな秩父鉄道と西武鉄道「乗り換え駅の罠」