スポーツ
Posted on 2023年10月10日 17:57

【アジア大会サッカー】韓国に実質「惨敗」U22日本代表のパリ五輪へ向けた収穫は…

2023年10月10日 17:57

 力の差は歴然だった。大学生10人を含む22歳以下のメンバーでアジア大会に参加した日本は、決勝で韓国に1-2と逆転負けを喫し銀メダルに終わった。

 点差だけを見れば接戦で惜敗と言えるかもしれないが、試合内容を見れば点差以上のレベルの差があった。日本が開始早々に先制点を挙げていなければ0-3、0-4の大差になっていたかもしれない。

 現に、開始2分で日本が先制したものの、その後は完全な韓国ペース。日本はヘディングの競り合いで負け、中盤でのボールを奪い合いにも負け、韓国のプレスにミスを繰り返す。前半27分に同点にされる。後半に入ると日本がやや盛り返すが11分に逆転を許す。

 その後、日本は攻撃的な選手を交代で投入するも、チャンスを作るどころかシュートらしいシュートも打てず試合は終わった。

 確かに韓国はU-24代表にオーバーエイジ3人を加え、A代表経験者も多く本気モードのチーム。日本と比べれば明らかに格上だった。

 そんな中、この大会で気になった選手がいる。1人は佐藤恵允。今夏、明大からドイツのブレーメンに移籍。BチームにあたるU-23のチームでプレーしている。すでにパリ五輪を目指すU-22代表として昨年のU-23アジア選手権のメンバーに選ばれており、大岩剛監督にとっても期待している選手の1人。スピードとパワーを兼ね備え、運動量もあり守備も怠らない。日本の先制点は、この佐藤のサイドを切り裂くドリブルが起点となった。韓国相手にも当たり負けない強さと最後まで諦めないプレーは、パリ五輪アジア最終予選でも貴重な戦力になるはずだ。

 もう一人はチーム最多の4得点を決めた内野航太郎(筑波大学1年)。当初はメンバーに入っていなかったが、熊田直紀(FC東京)のケガで追加招集された選手。得点感覚は高校時代から定評があった。186㎝の高さだけでなく柔軟性もあり、韓国戦の先制ゴールはペナルティ・エリア内でありながらも冷静に決めている。

 今大会の目標は金メダル獲得だった。その目標は達成できなかったが、パリ五輪アジア予選に向けての底上げはできたのではないか。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月12日 14:30

    巨人がセ・パ交流戦15試合消化時点で9勝4敗2分と、白星を積み重ねている。パ・リーグ球団がセ・リーグ勢を圧倒する交流戦で、巨人はセで唯一、大きく勝ち越している。阿部慎之助前監督から引き継いだ橋上秀樹監督代行の、調子がいい選手をとにかく使うス...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月16日 11:00

    まさにハチの巣をつついたような騒ぎになっている。昨年までロッテ監督だった吉井理人氏が、楽天の新監督に就任することが決まったからだ。混迷を極める楽天らしい、シーズン途中という異例のタイミングである。そんな中、楽天は6月17日の午前中に仙台市内...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月19日 07:00

    阿部慎之助前監督が去った巨人は、橋上秀樹代行体制で臨んだセ・パ交流戦に、セ・リーグ球団で唯一、勝ち越した。6月19日からはリーグ戦の再開となるが、ここに元巨人1軍打撃チーフコーチが爆弾を投下した。野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク