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「たけし金言集」殿の引越しについて(1)

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「昔はあれだよ。引越しのたびに番組でもらった賞金なんかが、部屋のあちこちからよく出てきたんだから‥‥」

 何度か殿の口からお聞きしたお言葉です。

 もう10年以上も前、わたくしが殿の仕事部屋の引越しのお手伝いをした際も、ゴルフバッグの中から、何かの番組でもらったであろう、“噂の埋蔵金”が発見され、驚いたことがありました。今回はそういった話も含め、殿の“豪快なお引越し”について書かせてください。

 まず、殿自身が忘れていた埋蔵金が引越しのたびに出てくる理由について、殿いわく、

「昔はよ、番組でもらえる賞金なんてのは全部“取っ払い”だったんだよな。だからそのまま賞金をポケットに入れて飲みに行っちゃうんだよ。それで酔っ払って帰ってきて、どっかに置いてそのまま寝ちゃうから、忘れちまうんだよ」

 だ、そうです。

 ちなみに今は、後日振り込みが当たり前です。が、確かに18年程前のわたくしが弟子入りした当初はまだ、クイズ番組などの賞金のほとんどが取っ払いでありました。

 当時、ダンカンさんの付き人を務めていたわたくしは、ダンカンさんがクイズ番組などで賞金をもらうたびに、いつだって太っ腹なダンカンさんから賞金を分けていただいた思い出が多々あります。あの頃、もれなく給料0円状態だったわたくしにとって、大変助かる“山分け”でした。

 わたくしの思い出はさておき、一昔前の、それこそ殿が軍団さんを引き連れ、毎晩のように飲みに繰り出していた頃の、殿いわく「業界全体が異常に景気がよかった頃」は当たり前のように、番組で出る賞金は、もれなく取っ払いだったそうです。

 ちなみに殿は、“異常に景気がよかった頃”について、たびたびこう振り返ります。

「あの頃はまー景気がよくてよ、ただ草野球の試合するためだけのロケで軍団全員連れてわざわざハワイに行ってやってたんだから。それで夜は局の金でどんちゃん騒ぎしてたんだぞ、今じゃ考えられねーよな」

 さらに、こういった類で軍団の兄さん側から漏れ聞いた、景気のいい話も1つ──。

 昔、殿がCM撮影のため、地方で1泊2日する仕事が入ったのですが、その時、ある軍団の兄さんの所へ、CMの制作会社から、「僕たちだけじゃ何かと間がもたないので、よろしかったらたけしさんの話し相手として、一緒に付いて来てくれませんか?」といったオファーがあり、その兄さんは、“地方でうまいもんでも食えればいいか”ぐらいの考えで、気軽に引き受け、本当に殿とただ喋って帰ってきたそうです。

 すると、月末の給料日には、今の大卒サラリーマンの4カ月分ぐらいのギャラが、CM料といった名目のもと振り込まれていたそうな。なんていい時代だったのでしょう。

 で、殿はその頃の話になると、最後に決まって、

「しかし、俺とかさんまやタモリなんてのは、間違いなくテレビが一番いい時のタレントだろうな」

 と、しみじみと回想するのです。

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