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サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「高素質ハヤテノフクノスケ◎」

 今週は中山で京成杯、京都で日経新春杯がメインとして行われる。

 京成杯は暮れのホープフルSと同じ舞台で争われる明け3歳馬による一戦。ホープフルSほどの顔ぶれではないにせよ、皐月賞に直結するだけに、注目に値するレースだ。

 実際、昨年の覇者ソールオリエンスは、皐月賞馬となり、ダービーもクビ差の2着と、春のクラシック戦線で主役を演じたことは記憶に新しい。その他でも18年の勝ち馬ジェネラーレウーノは皐月賞で8番人気ながら3着に好走、10年に勝ったエイシンフラッシュは皐月賞3着、そしてダービー馬に輝いている。

 それだけに出走各馬の値踏みは大事で、クラシックを見据えて、どれだけの素質の持ち主であるか。そうした視点で勝ち馬をあぶり出すべき重賞である。

 その前に、馬券的にどんな傾向があるかを見てみよう。03年に馬単が導入されて以降、これまでの21年間、その馬単での万馬券は6回。1番人気馬は7勝(2着2回)、2番人気馬は6勝(2着5回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は3回。大きく荒れることもままあるが、1、2番人気馬のいずれかが連対を果たすことが多く、馬券的には比較的順当に収まる傾向にある。

 今年は、どうだろう。新馬-特別を連勝中のアーバンシックジュンゴールドが高い評価を得ているように、ともにレース内容があか抜けている。前者はディープインパクトを筆頭として近親に活躍馬が数多くいる良血。後者はダービー馬マカヒキ(皐月賞は2着)が近親。両馬とも素質は確かと言ってよさそうだ。

 しかし他にも素質馬は少なくない。エコロレイズ、コスモブッドレア、ダノンデサイル、バードウォッチャー、マイネルフランツなどがそのクチだが、穴党として期待を寄せてみたいのはハヤテノフクノスケだ。

 デビュー戦はクビ差の2着。続く前走の未勝利戦を勝ち上がったが、その内容が実によかった。あっさり好位につけ、やや重の中、スムーズな脚運びで直線を向くと、楽々と先頭へ。追ってからソラを使う(気を抜く)場面もあったが、そのまま2着馬に5馬身もの差をつけての快勝だった。

 レース後、手綱を取った岩田望騎手が「遊ぶところがあったり、外に膨れそうになったり。それでも余裕たっぷり勝ってしまうのだから、これからが楽しみ」とコメントしていたように、だからこその重賞挑戦。素質の高さは確かとみていいだろう。

 この中間はさらに良化気配にあり、稽古の動きもキビキビして実によかった。一族、近親に活躍馬は多く、大きく狙ってみたい。

 穴はコスモブッドレアだ。前走の葉牡丹賞は5カ月ぶりの実戦で体重が14キロ増えていたように、まだ余裕残しの状態だった。それでいて勝ち馬とはコンマ4秒差の4着。この中間は使われたことで大幅に良化しており、大いに注目したい。

 血統的にもゴールドシップ産駒で母系もなかなか。競馬が上手で中山の芝2000メートルは合う。

 一方の日経新春杯はハンデ戦だけに、一筋縄では収まりそうにない。

 サヴォーナ、サトノグランツの明け4歳勢に注目が集まる中、狙ってみたいのは、メモリーレゾンだ。

 3カ月ぶりの実戦になるが、前走後、短期放牧でリフレッシュ。ここを目標にじっくりと調整、乗り込まれてきた。

 3歳時は2勝クラスを勝ち上がったあとのローズSで5着、秋華賞4着は素質が高ければこそ。ひ弱さがなかなか抜け切れないでいたが、昨秋以降は体がひと回り大きくなり、たくましく成長している。

 ハンデは恐らく54~55キロ。オルフェーヴル産駒で長めの距離がいい馬だけに、チャンスは十分ある。

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