社会

みのもんた「連載最終回ということでこの1年を振り返る」(2)

20141225o2nd

 今の日本を見ていると、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の一説を思い出す。熱海で貫一がお宮を蹴飛ばしながら、「お前、ダイヤモンドに目がくらんだな」と言うセリフだよ。

「円安だ、株高だ」と喜んでいる人を見ると、そのセリフを言いたくなる。まさに、日本には目先の利益に目がくらんだ夜叉ばかりになっちゃった。

 もちろん、そうじゃない人もいた。沖縄の大義のために沖縄県知事選を戦い、そして勝利した翁長雄志知事。本当にスカッとしたもんだよ。相手の仲井眞弘多氏が「500億の助成金を引っ張ってきたのは俺だ」と言わんばかりの選挙戦をやっていた。まさに、ダイヤに目がくらんだ男の最後だった。ザマアミロ!

 ただ、実際には、ダイヤに目がくらんだのは仲井眞氏だけじゃないんだ。ここでも書いたけど、毎年の夏は沖縄で過ごしている。すると、いろんな話を聞く。辺野古の埋め立てで、補償金をもらって「これで2年間は遊んで暮らせる」なんて喜んでいる人がホントにいるんだよ‥‥。今の沖縄の海を子や孫に残すより、2年ぽっちを遊んで暮らすほうを選んでしまう人が!

 何も沖縄だけじゃない。日本全国、そこかしこに夜叉がいる。せめて、その助成金や補償金を有効に使うことを、頼むから考えてくれよ。病院や診療所を造るとか、テメエたちが年取った時に、子や孫に迷惑かけないような施設を造ろうとか考えないものかね?

 この連載を読んでくれた皆さんには、ダイヤに目がくらまないように生きてほしいね。不景気な時に、目先の利益をチラつかせてくるヤツは怪しいに違いないんだから。

 昔に比べると、今の人たちは金持ちをうらめしく思うことが強くなっている。ふだんから「なぜ俺だけ貧乏なんだ」「あんな野郎が金持ちだから、俺ばかり‥‥」と考えてしまう。だから、目の前に突然、金が降ってきたら飛びついてしまう。

 これからの日本人は、もっと“美徳”を磨いていかないと。例えば、キチンと汗を流して働いて、それに対する対価を得る、そして、そのことに喜びを感じながら、得た金を上手に使う。本来、日本人はそういう生き方をしてきたんだと思うんだ。

 私も若い日は負けが続いていた。本当にアナウンサーの仕事をもらえるようになったのは、ほんの20年前で、遅咲きもいいところ、50歳の頃だよ。空振りに終わる努力をしても、腐らずにひたすら自分を信じてきた。そして、稼いだ金は酒に使っている(笑)。本当は女房への孝行に使いたかったけどね‥‥。

 そんなわけで、皆さん、まず稼いだ金は今後ともアサ芸を買うか、私の新著を買うために使ってよ(笑)。

 では、次回はテレビでお会いしましょう!

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    過食やストレスによる“ぽっちゃり” 実は「脳疲労」が原因だった!?

    Sponsored
    157187

    「思うように外出できないし、友だちともなかなか会えない」「四六時中、家族と接していて息が詰まる」「在宅勤務だと仕事に集中できない」「残業がなく収入減で将来が不安」──会議に限らず、飲み会やデート、婚活まで、オンラインによるライフスタイルがニ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    参加無料の賞金大会実況リポート!いま激アツなオンライン麻雀の“リアル”

    Sponsored
    156506

    ここ数年、急増している麻雀番組。昨今、超人気アイドルグループをはじめ、グラドル界からも麻雀にハマるメンバーが続々登場。彼女たちの間では「グラドル雀士枠」の争奪戦も展開されているとか。もはや可愛いさだけではなくプロとも渡り合えるガチな雀力が求…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , , |

    アラフォー男性の健康トラブルが増えている!?“人生100年時代”を生き抜く3つのヒントとは?

    Sponsored
    155376

    “貧乏暇なし”とはよくいったもので、来る日も来る日も働きづめでストレスはたまる一方だ。暴飲暴食で食生活は乱れ、疲れがなかなかとれないばかりか、眠りは浅く熟睡もできない。こんな毎日だから朝から体がダルいし、集中力や判断力が鈍って仕事ではミスば…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
佐々木希、匂わせたのは妊娠?離婚?「謎すぎインスタ」が超深読みされていた
2
田中理恵、バストアップに成功!恍惚表情もタマらないストレッチ動画の中身
3
松田聖子「40周年」と「沙也加」の誤算(1)58歳で小ぶりバスト披露の衝撃
4
石毛宏典が放った“落合博満監督はなぜ大打者を作れなかったのか?”大疑問
5
芦田愛菜、「難関私立中」複数合格の「神童」女優が今抱く“野望”とは?