11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と身に染みるようになると、仕事帰りの赤提灯や大衆酒場で恋しくなるのが、湯気立ち上る燗酒だ。夏場の冷酒一辺倒から温かい日本酒へシフトする左党が増える時期だが、暖簾をくぐって開口一番「とりあえず熱燗で!」と大雑...
記事全文を読む→みのもんた「連載最終回ということでこの1年を振り返る」(2)
今の日本を見ていると、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の一説を思い出す。熱海で貫一がお宮を蹴飛ばしながら、「お前、ダイヤモンドに目がくらんだな」と言うセリフだよ。
「円安だ、株高だ」と喜んでいる人を見ると、そのセリフを言いたくなる。まさに、日本には目先の利益に目がくらんだ夜叉ばかりになっちゃった。
もちろん、そうじゃない人もいた。沖縄の大義のために沖縄県知事選を戦い、そして勝利した翁長雄志知事。本当にスカッとしたもんだよ。相手の仲井眞弘多氏が「500億の助成金を引っ張ってきたのは俺だ」と言わんばかりの選挙戦をやっていた。まさに、ダイヤに目がくらんだ男の最後だった。ザマアミロ!
ただ、実際には、ダイヤに目がくらんだのは仲井眞氏だけじゃないんだ。ここでも書いたけど、毎年の夏は沖縄で過ごしている。すると、いろんな話を聞く。辺野古の埋め立てで、補償金をもらって「これで2年間は遊んで暮らせる」なんて喜んでいる人がホントにいるんだよ‥‥。今の沖縄の海を子や孫に残すより、2年ぽっちを遊んで暮らすほうを選んでしまう人が!
何も沖縄だけじゃない。日本全国、そこかしこに夜叉がいる。せめて、その助成金や補償金を有効に使うことを、頼むから考えてくれよ。病院や診療所を造るとか、テメエたちが年取った時に、子や孫に迷惑かけないような施設を造ろうとか考えないものかね?
この連載を読んでくれた皆さんには、ダイヤに目がくらまないように生きてほしいね。不景気な時に、目先の利益をチラつかせてくるヤツは怪しいに違いないんだから。
昔に比べると、今の人たちは金持ちをうらめしく思うことが強くなっている。ふだんから「なぜ俺だけ貧乏なんだ」「あんな野郎が金持ちだから、俺ばかり‥‥」と考えてしまう。だから、目の前に突然、金が降ってきたら飛びついてしまう。
これからの日本人は、もっと“美徳”を磨いていかないと。例えば、キチンと汗を流して働いて、それに対する対価を得る、そして、そのことに喜びを感じながら、得た金を上手に使う。本来、日本人はそういう生き方をしてきたんだと思うんだ。
私も若い日は負けが続いていた。本当にアナウンサーの仕事をもらえるようになったのは、ほんの20年前で、遅咲きもいいところ、50歳の頃だよ。空振りに終わる努力をしても、腐らずにひたすら自分を信じてきた。そして、稼いだ金は酒に使っている(笑)。本当は女房への孝行に使いたかったけどね‥‥。
そんなわけで、皆さん、まず稼いだ金は今後ともアサ芸を買うか、私の新著を買うために使ってよ(笑)。
では、次回はテレビでお会いしましょう!
◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。
アサ芸チョイス
脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...
記事全文を読む→泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...
記事全文を読む→毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...
記事全文を読む→

