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昨年あたりからテレビでちょくちょく見かけるが、どうしても慣れないものがある。それはジョニー志村のタモリのものまねだ。「そっくり!」と感嘆したファーストインパクトが薄れず、いっこうに慣れない。テレビに出ているのを見ると、「あ、タモさんが出てる!」と思ってから「違う違う、これはものまねのほう」と脳が認識するのにタイムラグが生じるのだ。
タモリのものまねといえば、少し前まではコージー富田の独占状態だったが、コージーがネタでよく言う「髪切った?」とか「いったんCMで~す」といったキラーワードは、ジョニーのものまねでは使われない。先日、「お笑い向上委員会」に出演していた際に「あんまりギャグにしたくないからね」と、ジョニーがタモリのまんまで言っていたので、あえて意識しているようだ。
ジョニーと同じく「本人がよく言う」または「言いそう」なワードをものまねに盛り込むのではなく、あくまでもの「素の喋り」で魅了するタイプのものまね芸人といえば、もうひとり、レッツゴーよしまさの志村けんがある。彼の場合も「アイーン!」や「だっふんだ!」などの代表的なギャグを真似るのではなく、トーク番組に出演した時や、「天才!志村どうぶつ園」などで見られた、声が小さくシャイな感じの話し方を真似て、志村と交流のあった芸能人や関係者たちを「普段の志村さんそっくり!」と感嘆させている。
彼らの活躍は自らが「タモリさんのモノマネばかりを求められることに飽きた」とか「志村さんのものまねは封印します」などと言い出すか、何か別のスキャンダルでも起こさない限りは、今年もきっと約束されることだろう。
ところが、本人が「今後もこれでやっていく」と意気込んでも、残念な事情でお披露目できなくなるパターンもあるということを思い知らされたケースがある。松本人志のものまねで大ブレイクしたJPだ。
松本がコロナウィルスの濃厚接触者ということで「ワイドナショー」を休んだ時、JPが代役を務めて、各方面で称賛を受けていたのは記憶に新しい。
が、今回のような性加害報道の渦中では、ものまねで代役として出演しようものなら、バッシングされることは想像に難くない。ご本人もそのへんは認識しているようで、先日の「突然ですが占ってもいいですか?2時間SP」に登場した際も、ジョニー志村やレッツゴーよしまさをはじめ、ホリ、神無月、みかんといった錚々たるものまね芸人の中で、JPは松本ではなく、番組MCの沢村一樹に扮していたが、お世辞にも似ているとはいえないクオリティーだった。
収録日が昨年の12月29日と出ていたので、文春砲の第一弾後ということになる。なので、本来はお得意の松本で出演する予定だったが、急遽、変更になったのではないかと察する。
松本を封印し、沢村のものまねをするスベリ気味の痛々しい姿を見て、「松本人志の性加害報道の一番の被害者はJPかもしれない」とつくづく思った。
(堀江南)
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