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金津園に行ってから飛騨牛と鮎の刺身と岐阜の地酒を…/日本全国「旅打ち」行脚~岐阜競輪(下)

 岐阜で開催のGI全日本選抜競輪の4日目、最終日。12Rに決勝戦が行われる。

 場内の飲食店は特観席のレストラン、2コーナー付近のドリームホールの一角にある食堂、それと正面入り口付近には数台のキッチンカーが並んでいる。

 キッチンカーのひとつで、魅惑の飛騨牛わさびーふ丼(800円)を見つけた。飛騨牛のスジを郡上市で作った味噌で煮込み、わさびを乗せた丼だった。中部らしく甘めに煮込んだ飛騨牛を、ピリッとわさびで味変させる変わり種だ。

 これはご飯少なめなので、もう一食。ドリームホールの食堂で、以前も食べた高山ラーメン(600円)をオーダーする。飛騨牛と高山ラーメンで「飛騨高山」の完成!

 高山ラーメンは醤油ベース、ちぢれ麺の、いわば中華そばだ。タレとスープを一緒に煮るのが、普通の中華そばとの違いらしい。あっさりしている。

 車券は5Rから。このシリーズは荒れて、高配当のレースが続いている。絞り切れないし、絞って買ったら惨敗するのは火を見るより明らかだ。セオリーは、本命ガチガチと思えるレース以外は幅広く買うこと。

 5Rは1着4車の3連単フォーメーションで狙ったら、あろうことか、車券からオミットした⑦が1着に。ドボンだ。

 6Rは場内を歩いていたら、ファンが「今日のレースで堅いのはこれだけ」などと言い合っている。右に倣え、だ。3連単は力上位の九州の⑨北津留翼ーと②井上昌己が連係してのワンツーで堅い。車券は②が差しての②⑨から4点でいく。

 レースは狙いすましたような北津留のマクリが決まり、車券は②⑨⑤、4110円をゲットした。

 ただ、それからがいけない。幅広く買って穴を狙ったのに、引っかからないのだ。7Rから11Rまで1番人気の本命が飛んで、配当は7R5万7330円、8R5320円、9Rは3着同着で10万3400円と12万9840円、10R6万4010円、11R1万470円。穴にも取りやすい穴と、到底手が届かない予想外の穴があるが、3着同着で3連単がどちらも10万円車券になった9Rなどは、まさに後者。1着は三重出身の谷口遼平。谷口のアタマは中部の地元地区のファンが谷口を応援しようと買うくらいしか、考えられない。

 12R、決勝戦。どこからでも狙える実力伯仲のレース。やはり幅広く買うか、もしくは目をつぶって好きな選手から買うかの二択だ。

①新山響平30青森107期

②古性優作32大阪100期

③清水裕友29山口105期

④浅井康太39三重96期

⑤松谷秀幸41神奈96期

⑥北井佑季34神奈119期

⑦南 修二42大阪88期

⑧山田英明40佐賀89期

⑨郡司浩平33神奈99期

 前から古性・南の大阪コンビ、清水・山田の即席コンビ、新山・浅井の即席コンビ、北井・郡司・松谷の神奈川ラインの4分戦だ。

 残り2周で神奈川ラインが主導権を取り、最終ホームにかけて新山が強引に叩いた時に浅井が離れ、前段は新山、神奈川ラインに。2番手にいた北井がバックからマクリを放ち、ゴールは郡司、清水、北井で、3連単⑨③⑥9890円に。②③⑥⑦⑨の頭から幅広く買っていたので、ゲットだ。だが、2万円買って1万9780円の払い戻しという、ちょいガミのセコ~イ結果だった。

 優勝した郡司は、今年はトップ9のS級S班からS級1班に落ちたが、遅咲きながらメキメキと力をつけている、元Jリーガーの北井との連係でビッグレースを制し、S班にカムバックできる。

 というわけで、孤独のギャンブルは2安打、収支3万円のマイナスで終了した。

 岐阜にやってくる前に、駅前に金津園があることを初めて知った。金津園は琵琶湖畔にあると勘違いしていたのだ。琵琶湖にあるのは雄琴、岐阜にあるのが金津園。不覚である。

 もっとも、岐阜には過去に2度来ているが、それらしき街を目にしたことがなかった。調べると金津園があるのは、ブラブラ歩いた織田信長像がある北口とは反対の南口だった。しかも、駅から徒歩3分の近場に。

 なるほどと、金津園を歩いてみた。幾筋かの通りに立派なビルが立ち並んでいる。ビルのひとつひとつが店で、1階は駐車場になっている。車でやってくる常連が多いのだろう。今回は下見のみで、お楽しみは次回に。

 最後は駅ビルにある郷土料理の店で再び飛騨牛、それから鮎の刺身を肴に、岐阜の地酒を3杯グビリ。ほろ酔い気分で引き上げた。

(峯田淳/コラムニスト)

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