芸能

山田邦子「話しやすいおばさんみたいな感じになれたらいい」/テリー伊藤対談(4)

テリー 邦ちゃんも健康や美容のために何かやってるでしょう?

山田 私は運動と食事ですかね。コロナ禍でジムに行けなくなった時に、私プロレスが大好きなんで、プロレスラーの人たちがうちに来て、筋トレをやってくれるようになったんですよ。筋肉が最終的には自分を救ってくれるんじゃないかなと思って。

テリー それは正しいかも。

山田 もう私、乳がんをやって17年になるんですね。よくここまで元気になったなと思いますよね。

テリー 確か全摘じゃなかったよね。だから、オッパイはちゃんと残ってる。

山田 でも、ちょっとバランスが悪いですよね。しかも去年の暮れに気づいてビックリしたんですけど、オッパイに筋が入ってたんですよ。昔、「いじわるばあさん」とか読んでると、おばあさんのオッパイって垂れて、縦線が入ってたじゃないですか。

テリー しなびたヘチマみたいな。

山田 そうそう。そういう筋が入ってて。これはショックでしたね。そこから高い乳液とクリームを塗るようになって。色々調べたら、田中みな実が高いのを使ってると。それがちょうど手に入ったんで、「田中みな実ー!」と思いながらやってるんです。

テリー 大変だなぁ。

山田 でも、逆にいいこともあって。これを皆に話してたら、「化粧品を出しましょう」っていうことになって、春ぐらいかな、「KUNIKO」っていう化粧品が出るんです。

テリー 何か鈴木その子さんの「SONOKO」みたいだね。

山田 あ、よくおわかりで。私、その子さんとすごい仲よくて「何でも洗って食べなさい」って教えてもらって、今でもその通りやってるんですよ。だからっていうわけじゃないですけど、「SONOKO」のアルファベットそのままで「KUNIKO」にしました。

テリー 俺、訴えよう。

山田 やめてよ(笑)。

テリー どういう化粧品なの?

山田 顔のパックと化粧水ですかね、最初は。

テリー それは高齢者向けっていうこと?

山田 じゃなくて、キレイになりたい人のために。私、スイカが大好きで、ずっと食べてるんですね。で、全国にスイカの研究者みたいな方がいるんですけど、「どうも山田邦子さんは元気だ。スイカが好きだから、原因はスイカなんじゃないか」って研究してくれることになって。で、化粧品として出すことになったんです。

テリー それはどこで買えるの?

山田 最初はネットとか通販ですかね。最終的には空港の売店とかで売れたらいいと思いますけど。

テリー そうか、色々やってるんだなぁ。最近YouTubeの「クニチャンネル」はどう?

山田 YouTubeは何がバズるかわからないですね。私のは真面目な方が再生回数はいいかな。「生きるとか死ぬとかに迷った時には、こうした方がいいよ」とか。悩み事が多いですね。

テリー ということは細木数子さんになるの?

山田 ならない(笑)。どっちかって言えば、瀬戸内寂聴さんの方が。

テリー いや、細木さんの方が面白いよ。今、ああいうポジションの人っていないじゃない。

山田 確かに後輩なんかも「どうしたらいいでしょう」とか来るんですよ。自分のことだってわかんないから、「とにかく今日はお腹いっぱい食べて帰りなさい」とか、そういうことはしてますけど。

テリー 偉いね。

山田 でも、そういう年齢になったんですよね。話しやすいお姉さん‥‥は図々しいかな(笑)。おばさんみたいな感じになれたらいいですね。

◆テリーからひと言

 邦ちゃんは明るいし、面倒見もいいから悩み相談はいいかもね。第二の細木数子、絶対いいと思うなぁ。

ゲスト:山田邦子(やまだ・くにこ)1960年、東京都生まれ。1980年、芸能活動開始。1981年、デビュー曲「邦子のかわい子ぶりっ子(バスガイド篇)」で全日本有線放送大賞新人賞受賞。「オレたちひょうきん族」「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(共にフジテレビ)などで人気に。1988年〜1995年までNHK好きなタレント調査で8年連続1位。2007年、乳がん発覚。2008年、がんに対する知識と理解を呼びかけるチャリティー団体「スター混声合唱団」を設立、団長を務め全国各地にて活動中。2022年より「M-1グランプリ」(朝日放送)の審査員を務める。

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