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記事全文を読む→嗚呼、素晴らしき「80年代テレビ黄金時代」を語り尽くそう!〈迫文代〉「なるほど!ザ・ワールド」は2週間風呂なしも
海外の面白伝統、文化、習慣をクイズで出題していた「なるほど!ザワールド」(フジ系、81~96年)。当時は年間3分の2が海外ロケ生活だったという、名物レポーター・迫文代(65)が、苦労の絶えなかった現場での奮闘劇を振り返る。
テレビ朝日のアナウンサー時代から、スタジオでニュース原稿を読むよりも外に出てレポートをする方が性に合っていると思っていたんです。当時は「夕刊タモリ!こちらデス」(81〜82年)や横山やすしさんと「ザ・テレビ演芸」(81〜91年)、「おはようテレビ朝日」(81〜85年)などを担当していましたが、天気予報を陽気に踊りながら伝えたりしていました(笑)。
入社5年目、27歳の時にフリーになることを決めたんです。タモリさんと番組が一緒だったつながりで、所属されている田辺エージェンシーでお世話になることになりました。
局アナ時代のくだけた振る舞いを〝ひょうきんプロデューサー〟の横澤彪さんがチェックしてくれていたようで、すぐに「オレたちひょうきん族」(フジ系、81~89年)に呼ばれたんです。番組内のコーナーで、赤いスーツを着たインテリキャラ〝クイーンエリザベスⅢ世〟という役をいただきましたね(笑)。
でも、その分野では芸人さんにはかなわないと実感。本来やりたかったレポーターの仕事をしたいと思っていました。そうしたら、ラッキーなことに「なるほど」の王(東順)プロデューサーから出演依頼が来たんですよ。
最初に行った国はボルネオ島のジャングルでした。目的の村に着くまで蛇行した川をカヌーに乗って移動します。「なるほど」は問題が面白くなければならないので、訪問する国の首都なんて通り越して、その国の辺境の地まで行くんです。オンエアでは流れない、ロケバスの移動は7~8時間が当たり前。その時も、それでようやく上流でイバン族という民族に対面できました。
パリ・ダカール・ラリーの取材では、出場しているラリーカーを追いかけながらサハラ砂漠で野宿。というより、砂漠の真ん中で道がわからなくなったんですから。2週間、お風呂にも入れませんでしたね。ようやくシャワーを浴びることができた時、汚れすぎていて石鹼が泡立たないの (笑)。
ロケは過酷を極めましたが、実は私、海外で何度もプロポーズされているんです。カメルーンのある村では150人も奧さんがいる王様から「151番目の妻にならないか」ってプロポーズされました(笑)。南極海のキングジョージ島の基地にいた外国人の方からも、日本までラブレターが届いてびっくり! 辺境の地ではとにかくモテました。
60カ国ぐらい行ってますが、各国の食事にも驚かされました。カメルーンではハリネズミや大蛇が市場で売られていたり、ラオスでは体長2センチぐらいの蟻が山盛りで‥‥。だから日本から沢庵や梅干し、醬油、マヨネーズなんかを持ち込むのは欠かせなかったですね。
結局、4年弱、お世話になりましたが、このままでは結婚もできないと思ってみずから身を引きました。
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その後、結婚、出産、離婚を経て、現在は神奈川・鎌倉でカレー専門店「コペペ」を経営している。
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このままずーっとテレビの仕事が続くとも思っていなかったので、修業を経て、10年にオープンしました。でも、人が集まる小町通りとは逆の場所に店があるので、目立たないんですよ。だから毎朝、1人でビラ配りを10年間続けました。駅前に立って「なるほど」を見ていたであろう世代のグループに声をかけるんです。「なるほど!ザ・ワールド」ってお馴染みのポーズを決めて近づくと、「あっ、見たことある」って。「鎌倉野菜のサラダも付いて、カレーは税込み1000円なんです」って猛アピールして、その場で予約を取り付けていました(笑)。今は若い人や外国人観光客の方も来てくれています。「なるほど」で鍛えて海外慣れしていますから、外国のお客さんともフレンドリーに接していますよ。
迫文代:81年、テレビ朝日入局。アナウンサーとして報道、情報番組で活躍。その後フリーとなり、「なるほど!ザ・ワールド」の名物レポーターとして海外を渡り歩く。10年、鎌倉でカレー店「コペペ」をオープン。お客さんとのつながりを大事に営業している。
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