社会

田母神政経塾 ー自公連立政権は実現不可能 「強い日本を」再び取り戻すー

20150101_08kk

 衆院選が終わりました。組織票のない私にとっては残念な結果でしたが、東京都知事選の12%を上回る18%もの得票をいただいたのは大きな励みとなりました。

 今回の選挙、序盤戦は準備に大わらわでしたが、全国から集まっていただいたボランティアの方々のおかげで、どうにか態勢を整えることができました。

 この場をお借りしまして、ご声援をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、集団的自衛権の行使容認、国防軍の創設、憲法改正など、安倍総理が訴える「強い日本」を取り戻す政策は、公明党の反対によりほとんど実現できていません。

 そこで私は「自民党と公明党が連立政権を組んでいるかぎり、日本は前進できない」と主張しました。

 尖閣諸島周辺の海では、もう何年も我が国の漁船が操業できていません。海上保安庁が日本漁船の運行を阻止するからですが、なぜ中国の漁船を排除しないのでしょう。

 我が国に「戦う意志」がないからです。

 中国が仕掛けるさまざまな嫌がらせを抑止するには「戦う態勢」を取らねばなりません。軍事力が強く戦う態勢を取れば戦争に巻き込まれる確率は格段に低くなりますが、頭の悪い人は「集団的自衛権が行使できると戦争になる」と考えます。

 消防署が増えたからといって火事が増えるわけではありません。警察官が増えたからといって犯罪が増えるでしょうか。軍事力を整えたから戦争や紛争が増えるわけではないのです。

 つまり、強い日本を目指す政策に反対することは、国民をミスリードすることなのです。

 日本はアメリカの支援がなければ戦うことができませんが、自衛隊が自立できる法律を作ることこそ、我が国の緊急課題です。

 現状を見ましても、我が国の政策はおかしなことだらけです。

 例えば今、我が国に外国人留学生は16万人おり、その半分は中国人です。日本政府は彼らに毎月約14万5000円もの返還不要の奨学金を与えています。国立大学の学費は免除、私立大学の学費は政府が負担しています。加えて家賃の補助までしていますが、日本の大学生には1円の補助もありません。

 こんなおかしさがまかり通るのも、日本政府が中国や韓国に度を越した配慮をするからです。

 当たり前ですが、日本の税金は日本人のために使われるべきです。

 日本の土地権利の外国人の取得を許可制とする、安易に移民を受け入れない、日米安保を基軸とした「経済力に見合った国防力の整備」、武器輸出解禁、非核三原則撤廃、情報収集力の強化、拉致被害問題の早期解決、ODAの戦略的拠出と反日国家への支援の打ち止め、アジア諸国との関係強化、国家公務員倫理法の見直し、中選挙区制の復活、そして自主憲法の制定。

 強い日本を取り戻すためには、以上のような政策や法律を作ることが必要だと、私は感じています。

 うちわ騒動のように、野党があら探しばかりしていては、我が国の議会は停滞します。

 与党の足を引っ張るのではなく、いいものはいい、ダメなものはダメ、とはっきり提言する野党が必要ではないでしょうか。

 私は空軍出身です。政治家を目指して一度飛び上がったら敵空母を撃沈するまで戦います。

 今後ともご指導ご鞭撻を、どうぞよろしくお願いいたします。

◆プロフィール 田母神俊雄(たもがみ・としお) 1948年生まれ。第6航空総隊司令官、統合幕僚学校長を経て第29代航空幕僚長に就任。08年10月、自身の論文にて政府見解と異なる主張をしたことで職を解かれる。08年11月定年退官。

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え