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記事全文を読む→生年月日別の「発症リスクと対応策」があった/恐怖の「はしか」パンデミック(中編)
世界の半数以上の国々が「はしか」の流行リスクに直面している。各国が緊急に予防対策を講じなければ、感染爆発のリスクは非常に高くなる――。
WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的大流行)への警鐘を鳴らす中、今年に入って日本でも感染例が相次いで報告され始めた、はしか。では日本人の場合、麻疹ウイルスによるはしかの発症リスクは、具体的かつ現実的にどのような状況にあるのか。
まず注目すべきは、過去に感染した人は生涯、はしかにかかることはない、という点である。これはヒトに備わっている免疫システムのうち、「獲得免疫」と呼ばれている防御機能が働くためで、麻疹ウイルスに感染したとしても、発症には至らないのだ。
同様に、はしかのワクチン接種を受けた人も、発症のリスクは大幅に低減する。ただ、ワクチン接種による獲得免疫は、接種から30年でその効力が減衰してしまうため、改めてのワクチン接種が必要と言われている。
実はこの2つの注目点を裏返せば、ある真実が浮かび上がってくるのだ。はしかをはじめ、様々な感染症に詳しい専門家は、次のように明かす。
「逆に言えば、過去に一度もはしかにかかったことのない人、あるいは必要なワクチン接種を受けていない人は、1000人に1人が重症化によって命を落とす危険性も含めて、発症のリスクが極めて高い、ということになります。事実、獲得免疫を持たない人は、麻疹ウイルスの暴露があった場合、ほぼ100%の確率で発症に至るとされています」
その上で、生年月日別のワクチン接種状況に応じた有効な対応策について、専門家らは以下のように指摘している。
●1972年9月30日までに生まれた人⇒ワクチン未接種の可能性大⇒2回接種が必要
●以後2000年4月1日までに生まれた人⇒ワクチン接種1回⇒2回目の追加接種が必要
●2000年4月2日以降に生まれた人⇒ワクチン接種2回⇒現時点での追加接種は不要
いずれにせよ、罹患経験がない人のワクチン接種は必須なのだ。(後編につづく)
(石森巌)
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