スポーツ
Posted on 2024年03月28日 09:58

鬼軍曹ドゥンガが今だから明かすW杯アメリカ大会「リベンジV」の裏話

2024年03月28日 09:58

 ブラジル代表のキャプテンとしてW杯優勝を経験したドゥンガ氏が、鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演し、優勝した1994年アメリカ大会の舞台裏を明かした。

 ブラジルは1990年のイタリア大会で、決勝トーナメント1回戦にしてアルゼンチンに敗れ、早々と大会を去っている。この時、マラドーナをマークしていたドゥンガ氏は戦犯とされ、国民から激しく批判された。

 それもあって、1994年のアメリカ大会には、絶対に優勝するという強い気持ちを持って挑んだという。そして決勝戦では、イタリアをPK戦の末に破って優勝。4年前の屈辱を晴らした。そんな大会の中で忘れられないのは、決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦だった。

「あの日はアメリカ独立記念日だったこともあり、アメリカはすごく盛り上がっていた。1990年にあれだけ批判されたのに、アメリカのようなサッカーの歴史が浅い国に負けたら、ブラジルに帰れない」

 難敵を倒したことで、チームは勢いに乗ったそうで、

「アメリカに勝利した時、優勝に向けて大きなチャンスをつかめたかもしれないと思った。コーチのザカロが勝つたびに『優勝まで残り何試合だぞ』と言ってくれて、正しく進めているという確信が持てた」

 ブラジルは準々決勝でオランダ、準決勝でスウェーデンを破り、決勝戦へ。その試合前を、ドゥンガ氏はこう振り返った。

「オランダ、スウェーデンを倒して決勝戦に進み、自分たちがどうすべきかを整理することができた。自信を持ってプレーできる状態まで来ていた。ここで負けるほうが難しいと思うほど、自信に満ちあふれていた」

 優勝に欠かせないのはチームワークだったといい、

「何も考えられないほど、最高の気分だった。このチームで優勝できた喜び。チーム全員でつかんだ優勝だと実感できた」

 この言葉は日本代表にとっても、貴重なアドバイスとなるだろう。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月22日 20:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月17日 20:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月24日 20:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク