スポーツ

鬼軍曹ドゥンガが今だから明かすW杯アメリカ大会「リベンジV」の裏話

 ブラジル代表のキャプテンとしてW杯優勝を経験したドゥンガ氏が、鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演し、優勝した1994年アメリカ大会の舞台裏を明かした。

 ブラジルは1990年のイタリア大会で、決勝トーナメント1回戦にしてアルゼンチンに敗れ、早々と大会を去っている。この時、マラドーナをマークしていたドゥンガ氏は戦犯とされ、国民から激しく批判された。

 それもあって、1994年のアメリカ大会には、絶対に優勝するという強い気持ちを持って挑んだという。そして決勝戦では、イタリアをPK戦の末に破って優勝。4年前の屈辱を晴らした。そんな大会の中で忘れられないのは、決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦だった。

「あの日はアメリカ独立記念日だったこともあり、アメリカはすごく盛り上がっていた。1990年にあれだけ批判されたのに、アメリカのようなサッカーの歴史が浅い国に負けたら、ブラジルに帰れない」

 難敵を倒したことで、チームは勢いに乗ったそうで、

「アメリカに勝利した時、優勝に向けて大きなチャンスをつかめたかもしれないと思った。コーチのザカロが勝つたびに『優勝まで残り何試合だぞ』と言ってくれて、正しく進めているという確信が持てた」

 ブラジルは準々決勝でオランダ、準決勝でスウェーデンを破り、決勝戦へ。その試合前を、ドゥンガ氏はこう振り返った。

「オランダ、スウェーデンを倒して決勝戦に進み、自分たちがどうすべきかを整理することができた。自信を持ってプレーできる状態まで来ていた。ここで負けるほうが難しいと思うほど、自信に満ちあふれていた」

 優勝に欠かせないのはチームワークだったといい、

「何も考えられないほど、最高の気分だった。このチームで優勝できた喜び。チーム全員でつかんだ優勝だと実感できた」

 この言葉は日本代表にとっても、貴重なアドバイスとなるだろう。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身