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西武・松井稼頭央「45試合でクビ」はまだマシ…球界「超短命監督」の悲しすぎる歴史

 本サイトが5月21日に報じたように、一向に上昇気配が見えない西武ライオンズの内部では、松井稼頭央監督の途中休養が取り沙汰されていた。それがついに、現実のものとなったのは、5月26日の試合後だった。

 45試合で借金15のブッチギリ最下位。休養はまだ早すぎる、との声もある中、球団がやむなく断を下した形だ。

 サッカー界ほどではないが、プロ野球でもこうしてシーズン途中で監督が代わる例は少なくない。

 実際に指揮を執った監督の中で最も短命だったのは、1970年に広島カープの監督に就任したジョー・ルーツ。開幕からわずか15試合での電撃辞任だった。この間の成績は6勝8敗1分だが、辞任に至ったのは、成績とは別の理由からだった。

 ダブルヘッダーの第1試合で投球の判定をめぐり、球審に猛抗議したルーツは、割って入った別の塁審に体を突かれたと勘違いし、肘で2度ほど押し返してしまった。これによって退場を宣告されたのだが、本人は納得せず、本塁上にとどまり続けた。

 困った審判団は、広島の球団代表に説得を依頼。この現場介入が、グラウンドでの全権を任された指揮官のプライドを傷つけた。

「後任を決めておきなさい」

 と告げると、第2試合の指揮を執らずに、球場をあとにした。

 ルーツに続くのは、1984年のヤクルト・武上四郎と、2003年のオリックス・石毛宏典だ。武上は開幕18試合で辞任、石毛は20試合での解任となった。両者ともに、前シーズンが最下位。巻き返しを図ったものの、辞めた時点での勝率は、武上が3割台、石毛は2割台。ファンの失望は大きく、あえなくお役御免と相成ったのである。

 それに比べると、松井休養監督はまだ生きながらえた方、と言えるのか…。

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