芸能

超人気芸人でもダメ!「オドオド×ハラハラ」あえなく打ち切りに見るバラエティー番組に必須な「仕掛け」

 今をときめく大人気芸人2組によるバラエティー番組が打ち切られる。この話題が今、テレビ業界で持ち切りだ。オードリーとハライチによる冠番組「オドオド×ハラハラ」(フジテレビ系)である。

 昨年6月にオンエアされた2時間特番が好評だったことから、10月に木曜夜8時の枠でレギュラースタート。ところが当初から視聴率が振るわず、迷走する。今年4月からは木曜夜9時に繰り下げする「延命措置」が施されたものの、枠移動の効果はなく、今年9月いっぱいで撤退することになった。

「フジテレビらしい王道の芸人バラエティーを目指していたようですが、結局は開始当初の裏番組だった『ぐるナイ』(日本テレビ系)でいう『ゴチになります!』のような定番企画がないと、継続視聴は難しい」(放送作家)

 失敗の責任はフジテレビにあろうが、プロデューサー・総合演出の佐久間宣行氏の手腕に懐疑的な目を向ける関係者は、少なからずいるという。

「どちらの芸人とも懇意にしていた佐久間氏が、この2組でバラエティーを、ということで実現した番組です。枠を与えたのは局ですが、結局は生かしきれなかったということ。業界では『ゴッドタン』『あちこちオードリー』(テレビ東京系)をヒットに導いたクリエイターとして、神聖化されている側面がありました。ただ、それは深夜帯だからうまくいった、という見方ができる。ゴールデンにはゴールデンなりの仕掛けが必要です。その知見が足りなかった、ということではないですか」(テレビ制作関係者)

「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)でパーソナリティー、「オールナイトフジコ」(フジテレビ系)ではMCとして活躍。登録者数200万人を誇るYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」では人気企画を生み出すなど、向かうところ敵なしの状態だったが、その無双ぶりが崩れてしまうことに。前出の放送作家が、テレビ界の現況を語る。

「今や芸人の才能やバイタリティー、センスに全乗っかりするようなゴールデン番組は時代錯誤。企画があって初めて、走り出します。あの千鳥、かまいたちでさえ、ゴールデンで成功している番組は、2組が揃って出演する『千鳥の鬼レンチャン』ぐらい。あれも挑戦者がサビだけカラオケに挑戦する、という企画です。ブッキングしてから企画を考えているようでは、遅いのです」

 テレビマンの生き残り競争が熾烈化する――。

(松本典久)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    自分だけの特別な1枚が撮れる都電荒川線の「マニアしか知らない」撮影ポイント

    「東京さくらトラム」の愛称で親しまれる都電荒川線はレトロな雰囲気を持ち、映えると評判の被写体だ。沿線にバラが咲く荒川遊園地前停留所や三ノ輪橋、町屋駅前は人気の撮影スポット。バラと車両をからめて撮るのが定番だ。他にも撮影地点は多いが、その中で…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    テレビ業界人が必ず見ているテレビ番組「次のブレイクタレント」「誰が最も面白いか」がわかる

    「業界視聴率」という言葉を、一度は聞いたことがあるはずだ。その名の通り、テレビ業界関係者が多く見ている割合を差すのだが、具体的なパーセンテージなどが算出されているわけではない。いずれにしても、どれだけ業界人が注目して見ているかを示す言葉だ。…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【退団決定的】一流選手のビシエドをダメにした中日・立浪和義監督「野村克也の名言と真逆」な押し付け
2
ロッテ・佐々木朗希「盗塁され放題」に大物OBがダメ出し「根本的に見直さないと任せられない」
3
板野友美とヤクルト・高橋奎二「夏休み家族旅行」動画に怒りと失笑「この時期の休みは不名誉なこと」
4
【仰天生物ミステリー】目撃情報続々「2メートル超の毛むくじゃら」が家畜やペットを襲撃
5
落合博満が「投高打低問題」を論じたら中日打者の「技術不足」が明らかになった