スポーツ
Posted on 2024年07月05日 05:59

「戦犯は僕なんですよ」あのサッカーW杯惨敗を懺悔した元日本代表DFの内幕暴露

2024年07月05日 05:59

 団体スポーツの試合ではたびたび、敗退したチームの中で足を引っ張った選手、あるいは決定的なミスをした選手などを指して「戦犯」と糾弾することがある。

 サッカーW杯は2026年の本番に向けて、アジア最終予選のグループ組み合わせが発表され、日本はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じグループCに入った。

 過去のW杯を振り返れば、2006年ドイツ大会での日本は2敗1分でグループステージ敗退に終わったが、その戦犯こそ自分であると懺悔したのは、元日本代表DFの坪井慶介氏だった。

 坪井氏は前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演すると、自身のサッカー人生を回想。2002年に浦和レッズに入団すると、その年に日本代表に選出され、2006年のW杯ドイツ大会に出場している。

「プロになる前から底辺でやっていたので、挫折したことはないんです。もともとできていないから、後悔したこともない。さすがにW杯だけは、唯一の後悔。経験不足ってこういうことなんだな。アンダーカテゴリーから世界を見てきた同世代と僕との差を、改めて感じた。気持ちの面や準備で、自分がずっとやってきたことが、W杯だけできていなかった」

 坪井氏は初戦オーストラリア戦にスタメン出場したが、足をつって56分に交代。ブラジル戦にはフル出場した。オーストラリア戦は1-3、ブラジル戦は1-4で敗れている。

 なぜいつもやってきたことができなかったのかについて、坪井氏が言うには、

「気持ちの準備をすごく大事にしてて、ディフェンダーだったんで、大丈夫だと思わない。ここは危ないかもしれない、この選手は速いから危ないかもしれない、こいつは高いから競り負けるかもしれない、だからこういう準備をしよう、というタイプだった。W杯の時は『俺は大丈夫、俺はできる』って入っちゃった。そうなったのは緊張。ルーティンをやるかどうかも忘れちゃうぐらい、アガっていた」

 出場した2試合で、負けた責任を今も感じていると話し、

「僕は今でもサポーターから『2006年、ドイツに行ってました』って言われたら『ごめんなさいね。戦犯は僕なんですよ』と。今となっては笑って話せますけど」

 この失敗を次の世代につなげ、日本サッカーの強化に尽くしてほしい。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク